小学生の頃から、この名前でからかわれていた。
「玉梨」
これを玉無しにしやがる。
「おい、お前。玉があるのか?、見せてみろよ。」
いつだって、こうだ。くだらない。
別に悪い名前じゃない。温泉や地名だってある。
じゃぁ、なんなんだ。
自分が男だったから?
背が低かったから?
いや、考えれば考えるほど、無駄だっだ。
子供の考えなんて、理由もなく、うざいだけだから。
「玉梨くん、玉梨くんってば」
大きな声で呼ばれるまで、何も気が付かなかった。
不思議そうに、麻奈が見つめている。
「どうしたの? ぼんやりしちゃって。
そっちへ行ったら、行き止まりだよ。」
たくさんの事が頭の中を埋め尽くしていたから、
そのまま、まっすぐ歩いていて、あの屋敷がある
行き止まりになっている道を行こうとしていたのだ。
「いや、あ、そうだね。考えごとしてたから。」
「最近、変だよ。玉梨くん。何かあったの?」
「ううん・・・、何でもない。」
思わず言いかけて、やめた。
麻奈に言ったところで、解決しないし、
心配ごとを与えるだけだ。
麻奈のいい所は、いつも明るくて、誰とでも
仲良くなってしまう所。
「そう・・・。何かあったら相談してね。」
「・・・うん。」
自分は、引きつった笑顔を返すので精一杯だった。
無言のまま、歩き出す。
夕暮れが深くなって、街灯が1つ、また1つと
点く頃には、麻奈の家の前まで来ていた。
「じゃあ」
「また、明日ね。元気出してね。」
「うん、またね。」
ゆっくりと麻奈は、家の中へ入って行った。
麻奈とは、小学校から一緒に通っている。
中学も地区が一緒だから、同じだ。
このまま、ずっと友達でいたい。。。
あと一週間で、卒業してしまう・・・。
そんな言葉が頭の中を駆け抜けては消えて行く。
麻奈の家から三軒先の角が、自分の家だ。
ゆっくり歩いているつもりでも、すぐに
着いてしまった。
「ただいま」
「おかえり。明日、叔父さんの所へ挨拶に行って
来るからね。一樹は、荷物まとまったの?」
「ん。まだ。」
「早くしなさい。日曜日には持って行くんだから。」
「わかってるよ。やってるから。」
靴を脱いで、言いながら、二階へ上がった。
部屋に入って、ため息をつく。
椅子に座り、また、ため息。
机には、小さな鏡が置いてある。
いつも、前髪が気になるから、見ているのだ。
すごくつまらなそうな自分が映っていた。
「はぁ」
スウェットに着替えた後、ベットへ倒れこんだ。
麻奈が高校へ通い始めたら、自分のことも
忘れちゃうんだろうな。
自分も部活とか勉強とか、忙しくなって、
麻奈のこと、忘れちゃうんだろうか。。。
麻奈は頭も良いし、県立も楽勝だったみたいだ。
それに比べて、自分はやっと私立へ入れたくらいだし、
差がありすぎる。
ベットの脇には、作りかけの荷物があった。
やる気にならない・・・。
そのまま、横を向くと、いつの間にか
眠ってしまっていた。。。
「玉梨」
これを玉無しにしやがる。
「おい、お前。玉があるのか?、見せてみろよ。」
いつだって、こうだ。くだらない。
別に悪い名前じゃない。温泉や地名だってある。
じゃぁ、なんなんだ。
自分が男だったから?
背が低かったから?
いや、考えれば考えるほど、無駄だっだ。
子供の考えなんて、理由もなく、うざいだけだから。
「玉梨くん、玉梨くんってば」
大きな声で呼ばれるまで、何も気が付かなかった。
不思議そうに、麻奈が見つめている。
「どうしたの? ぼんやりしちゃって。
そっちへ行ったら、行き止まりだよ。」
たくさんの事が頭の中を埋め尽くしていたから、
そのまま、まっすぐ歩いていて、あの屋敷がある
行き止まりになっている道を行こうとしていたのだ。
「いや、あ、そうだね。考えごとしてたから。」
「最近、変だよ。玉梨くん。何かあったの?」
「ううん・・・、何でもない。」
思わず言いかけて、やめた。
麻奈に言ったところで、解決しないし、
心配ごとを与えるだけだ。
麻奈のいい所は、いつも明るくて、誰とでも
仲良くなってしまう所。
「そう・・・。何かあったら相談してね。」
「・・・うん。」
自分は、引きつった笑顔を返すので精一杯だった。
無言のまま、歩き出す。
夕暮れが深くなって、街灯が1つ、また1つと
点く頃には、麻奈の家の前まで来ていた。
「じゃあ」
「また、明日ね。元気出してね。」
「うん、またね。」
ゆっくりと麻奈は、家の中へ入って行った。
麻奈とは、小学校から一緒に通っている。
中学も地区が一緒だから、同じだ。
このまま、ずっと友達でいたい。。。
あと一週間で、卒業してしまう・・・。
そんな言葉が頭の中を駆け抜けては消えて行く。
麻奈の家から三軒先の角が、自分の家だ。
ゆっくり歩いているつもりでも、すぐに
着いてしまった。
「ただいま」
「おかえり。明日、叔父さんの所へ挨拶に行って
来るからね。一樹は、荷物まとまったの?」
「ん。まだ。」
「早くしなさい。日曜日には持って行くんだから。」
「わかってるよ。やってるから。」
靴を脱いで、言いながら、二階へ上がった。
部屋に入って、ため息をつく。
椅子に座り、また、ため息。
机には、小さな鏡が置いてある。
いつも、前髪が気になるから、見ているのだ。
すごくつまらなそうな自分が映っていた。
「はぁ」
スウェットに着替えた後、ベットへ倒れこんだ。
麻奈が高校へ通い始めたら、自分のことも
忘れちゃうんだろうな。
自分も部活とか勉強とか、忙しくなって、
麻奈のこと、忘れちゃうんだろうか。。。
麻奈は頭も良いし、県立も楽勝だったみたいだ。
それに比べて、自分はやっと私立へ入れたくらいだし、
差がありすぎる。
ベットの脇には、作りかけの荷物があった。
やる気にならない・・・。
そのまま、横を向くと、いつの間にか
眠ってしまっていた。。。