「この企画に挑戦することで

勇気を与えます」


よく旅を題材とした

クラウドファンディングで

目にする言葉だと

僕は思う。


ここで旅の内容は問わない。


冒険的であろうとなかろうと

一体他人の旅に対して

勇敢だと

他人が感じるのは

どんなときだろうか?


また誰の行いなら

勇気をもらうだろうか?


かつて僕も

アラスカ北極圏を

自転車で走り北極海を目指す

というテーマの旅をするにあたって

「誰かに勇気を与える」

って口にした。


しかし2年たった

今振り替えると

勇気を与えることが

どんなことなのか

まるでわかっていなかった気がする。


果たして、他人から信頼や好奇心を

金という形で集める

クラウドファンディングの場において

その言葉の重みを理解して発言している者は

どれだけいるのだろうか?


はじめにいってしまうが


挑戦することで

勇気を与えます!


困難に頑張って挑む姿で

勇気を与えます!


そのくらいの覚悟なら

僕は

「誰かに勇気を与えたい!」

なんて


軽々しく言わない方が

いいと思う!!


理由は2つある。


1つは


勇気を与える


とは何かをわかっていないうちは

本当の勇気を誰かに与えられないから。


もう1つは


世の中には

「あぁ、この人は一歩踏み出して

誰かに勇気を与えられる人になりたいんだ!

素敵だね!」


って思ってくれる人よりも


「お前なんかが

勇気を与えるなんて

何上から目線になってんの?」


って思ってくる人のほうが

圧倒的に多いから。


順番に思うことを話す。


 自分は何もできないけど、どこまでできるか試します!くらいのが可愛げがある。


 可愛げがあるって言葉が適切かはわからないが、今の僕にはこう表現するしかない。


  はじめにも話したが、世の中、ひねくれていたり、大人げなくみてくる人もかなり多い。


 個人的には

「若い子がなんか大きなこと言ってるけど、背伸びしなきゃ、大きくもならない。よし、応援してやろう!」

でいいと思うんだけど、それを良しとしない人もかなり多い。


だったら、


「自分はたいした人間じゃないけど、こんな夢をもっていて、その夢を叶えるための一歩として今回これに挑戦します。」


とか其れくらいのほうが、そういうひねくれている人たちは何かを言いづらくなると思う。


なぜならひねくれている奴らはね、


本当にね、本当に、鋭く痛いとこ見つけてくるのよ。


できていないところ、大人として甘いところ、ガンガン言ってくる。


幸い僕はそれらを割りと素直に聞けるタイプだし、耳の痛いことを有り難く直言してくれる存在として彼らのことをみることができる。


勿論ムカつく内容とそうでない内容はあるけど。


ただ、受け取りかたも人それぞれ。


プラスに転じられる人もいれば、そのマインドコントロールの仕方を知らない人もいる。


知らないなら致命的だ。


一人の力では挑めないことに対して、

他人からの協力を求めてまでも、

勇気を出してチャレンジすることを選んだのだ。


僕としては、何としても、その一歩を確実に伸ばしていってほしい。


だからこそ、アンチコメントに潰れてほしくない。


特に僕も行ったことのある


旅系企画のクラウドファンディングは賛否両論あり、アンチコメントもつきやすい。


そして「誰かに勇気を与える」なんて綺麗事はひねくれ屋さんたちは特に嫌いな言葉だろう。


だから僕はあまり下手に言わないほうがいいと思うんだよね。


 自分が本気で勇気を出さない限り、誰かに勇気を与えることはない


これは勇気を与えるための条件だと思っている。


しかしこれをできる人は少ないと思う。


普通ならあきらめてしまう辛い局面に直面した時、あなたは本当に勇敢に最後まで貫けますか?


これってかなり難しい。


もうやめたい。俺には無理だった。

所詮こんなもんか。


そんな感情が心を支配しそうになったとき、まだ僅かに残る勇気を振り絞れますか?


本気で立ち向かわなくて、本気で成功にこだわらなくて、戦わずしてどうして勇気を与えられる??


何があっても戦う覚悟のある人だけが口にできる言葉。


それが誰かに勇気を与えるってことだと思う。


実際、僕が尊敬する冒険家もそうだ。


彼らはまっすぐに本気で取り組んでいる。


本気で勇気を出しているから勇気をもらう。


真に勇敢でない者の姿に感動することはない。


果たして、「誰かを勇気づけたい」と語るあなたは本当に勇敢だろうか?


もし誰かに勇気を与えたいのなら、誰よりも自分に厳しくなければならないだろう。


ところで僕は、人に勇気を与えられるカッコいい奴になりたい。


だから僕は僕のために自分に厳しく毎日積み重ねていきたい。


おわり。