昨年、卒業研究に着手できるだけの

単位数をとっておらず、1年留年した。


本来ならこの春から

学部卒業後の進路を歩むはずだった。


皆んなより1年遅れたが、

僕もようやく卒業研究に着手する。


まだ卒業するわけでもないし、

卒業資格すらまだ得ていないけど、

このタイミングで大学4年間を振り返りたい。


また留年したことについて

どう思っているかも話そう。


 好きが続く理由は進み続けた者にしかわからない。


 見出しタイトルについて。


 そりゃ、そうだよな笑


 好きが「続く」理由は進み「続けた」者にしかわからない。


 これは当たり前だ。続く理由は続けないとわからないから。


 僕は継続しないと本質は見えないと思っている。



 僕は大学生になり本格的にアウトドアスポーツを始めた。

 ましてやそれを冒険のレベルでやりたいと言うくらいに打ち込むようになった。


 それはなぜか。勿論好きだからだ。辛いことを含めて楽しいからだ。


 でもそれはなぜそう思うのか?


 しかも振り返れば僕の大学生活はほとんどアウトドアばかりしてきた。


 サークルもろくに行っていないし、インターンシップの経験もない。


 ただひたすらアウトドアに時間と金を費やしてきた。


 ここまでしたのはなぜか?


 それを探究した時、今後の人生、どこでどう働きたいかが見えてくるのではないだろうか?


 そう思うようになったのも最近のことだ。


 たとえ人から遊んでばかりと言われようと、自分の好きを本気で続けてきた。


 アウトドア自体が金がかかるため、やはり金に苦労することも多かった。でも金を言い訳にしたくなかった。

 時には13時間労働19連勤とかブラック企業並みの労働をしていたこともあった。



 そういう高いレベルで「好き」を維持してきた。


 そんな生活を続けること2.5年を経て今に繋がる。


 2.5年だ。


 留年さえしなければ、大学4年間の半分以上だ。


 決して短くない時間を費やして、ようやく自分の「好き」とか「生き甲斐」とか「自分という人間」を理解してきている。


 恥ずかしいが、1.5年前に行った自転車アラスカ縦断遠征を終えたら、何か自分の中に人生のテーマとかが見つかるのではないか?

 などと思っていた。


 でも実際そんな簡単に冒険や自分を理解することはなかった。


 これはきっとどんな分野にも言えるのだろう。


 どれだけ実力を持とうと、きっとそう。


 その道にちょっとだけ足を踏み入れただけで全てを理解するなんて無理。


 2.5年前に冒険へ思っていることと、今で違うように、きっと生涯冒険活動を続ける限り、自分の哲学も変化し続けるのだろう。


 そしてまた思うのだろう。


「あぁ、あの時はあまっちょろいこと考えていたなぁ。」


って。


 「アウトドア好き」が続いた理由


 元より飽きやすい性格だった。


 実際好きなアウトドアスポーツですら、自転車に乗りたい日もあれば、登山したい日もある。持っていないだけでカヤックもやってみたい。


 体を使うこと、自然の中で生きることを主軸にかなり色々なことに楽しみを見出していると思う。


 最近思う。その変化こそが楽しいのでは?と。


 だったら冒険を叶える手段としてお金を稼ぐ必要があるが、その1つの手段に就職をするとしたら、


アウトドアスポーツのように色々な分野に触れられる業界や会社で働くのが良いのでは?


特に技術職なら、有形の製造業とは異なり、技術を軸にさまざまな分野に培った技を転用して、あらゆる分野にいけるのでは?と感じた。


 少なくとも今まさに活動中の就職活動では、その発見を参考に未来の選択肢になるかもしれない会社にエントリーしていくしかない。


 機械工学専攻して良かったのかもしれない。

 

色々なことに触れられる業界や会社なら楽しく働けるかも!


 そう思った時、一度は冒険と関係ないから辞めようとまでした大学だが、そんな大学で機械工学科を専攻したことを幸運に感じた。


 この学科からは大半の人間がエンジニアになる。


 そしてエンジニアに対する自分のイメージだが。


 常に時代の最先端で変化していく物を作り出す。


というイメージをもっている。


 特に何か一つに特化して製造業よりも、情報技術を武器にした会社がいいのでは?と考えている。


 AIやソフトウェア開発によるシステム作り。


 これらは自動車であれ、航空機であれ、電子機器であれ、全ての業界に役立てることができる。


 そう、色々なことをやれる。


 技術を応用し、あらゆる業界に転用していく。


 時代の最先端技術に触れられる。


 正直冒険のがワクワクするけど、これもなかなか面白い。


 しかしどうせ冒険資金を貯める下積み時代を過ごすのなら、面白いと思えることを見つけるに至った大学生活には意味があったし、何よりそれが学歴を活かせる就活なのだ。


 辞めようとした大学だったが、少なくとも自分の場合は通い続けてよかった。


 留年したからこそ…。


 このように振り返ることができているのは留年したからだと思う。


 1年、時間が伸びたことにより、さらにアウトドア活動を打ち込めた。


 一見それは遊んでいるだけかもしれない。


 しかし僕にとってはそれは紛れもなく自分を知る時間になっていた。


 もしその時間がなくて、順当に4年で大学を卒業していたら、就活の時期も1年早くなっていたわけだ。


 そうなれば、就活への向き合い方も全く違っていたと思う。


 きっとただ単に冒険資金を貯める手段のために就活しておけばいいやぁ。


 と思っていたし、そこに仕事内容のこだわりもなかった。


 しかしどうせなら手段も前向きに選びたい。


 何度でも言うが、継続しないと自分のやっていることの本質や原理、真の理由は見えてこない。 


 大学生から本格化させたアウトドア。まだ僕のキャリアは少ない。留年してしまったが、代わりに得た時間でそのキャリアを更に積み、そこで一度は辞めようとした大学にも価値を見出せたし良かったと思う。


 正直勉強に心から本気で打ち込んでる学生と比べると学生としての質は低いのだろうけど…。


「パイロットになりたいし、とりあえず機械工学専攻しよう」


といってなんとなく入学してきた僕にとっては、なんとなく卒業に向かわなかっただけで、この大学生活に意味があったと思えるのだ。


 就活っていいね


 正直、就活がなかったら、アウトドアや冒険が好きな理由を深堀りして、自分がどうしてそれが好きか。


 冒険を好きの根源となる要素が含まれた会社で働くのなら、充実した人生を歩めるのでは?


とかそんなこと気づかなかったと思う。


 未来を選ぶと言うのは難しい。


 その選択をするための経験は多い方がいいけど、僕は今からどうこうすることは難しい。


 だから後輩たちには特に好きなことに対する経験はたくさん積めよ。と言いたい。


 ただ僕は確かに、目の前にある選択肢で最も自分に必要だと思う選択を常に選んできた。


 だから今があると思う。


 選択の連続な人生。常に前向きな選択をこれからもしていきたい。


 さて、面倒な手続きも多いけど、就職活動頑張ってみるか!