1328 行動と結果に因果関係はありません | alain-pのブログ

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昨日の記事でも書きましたが、

成功した人は、

その行動を取ったから、

その結果が出たわけではありません。

もちろん、やらなければ、

その結果は出なかったかもしれませんが、

だからと言って、

その行動がその結果をもたらした、

ということにはなりません。

 

 

なぜなら、その行動を取ったすべての人が、

必ずその結果が出た、

とは言えないからです。

成功者はその行動が、

≪原因≫だと思い込んでいるだけで、

じつはほんとうの原因は他のところに

あったかもしれないのです。

 

 

同じ行動をしても、

結果が出る場合と出ない場合がある。

つまり「これをやってみてください」

「うまくいく場合と、

いかない場合があります」

ということです。

ならば、そこに因果関係は

ほぼない、ということになります。

 

 

昨日も書いたように、

同じ条件下でデータが取れない以上、

そもそも統計が取れるようなものでは

ないのです。

 

 

ほとんどの場合、

原因があって結果があるのではなく、

その結果があって、

あとから原因を探しに

行っているだけです。

その結果をもたらしたことを

正当化するために、

さかのぼって原因を探しに行ったのです。

それではまったく科学的ではありません。

 

 

原因があって結果があるのなら、

その原因を先に作っておけば、

必ずその結果になる、

ということが観測できなければ、

因果関係は証明することができません。

 

 

たとえば「それがトラウマの原因です」

と言うのなら、

その原因になった体験を

持っている人のうち、

何割がそれがトラウマになって、

同じような症状になっているのか、

を計測できなければ、

「原因だ」とは言えないはずです。

 

 

その体験者のうち、

全体の何%の人が

そのトラウマを抱えているのか、

を実際に調べることは不可能です。

なぜなら、

それがトラウマになっていない人は、

場合によってはもう、その出来事そのものを

忘れてしまっているかもしれないからです。

 

 

それから、もちろん、

似たような体験をした人は

他にもいるでしょうが、

≪まったく同じ体験をした人≫

というのは、

その人、一人しかいないはずです。

これではサンプルにはなりません。

 

 

心理的な学問やロジックの場合、

じつは結果から原因を

探しているに過ぎません。

でもそれは、結果を正当化するための、

犯人捜しをしているだけであることが、

ほとんどです。

 

 

もしかしたら、ほんとうは、

その人が、あるいは

施術者がそう思い込んでいるだけで、

それが原因ではないかもしれません。

でも、そのことを原因にしておいたほうが、

誰かにとって都合がいいだけ

なのかもしれません。

いずれにしても、まったく同じ環境下で

多くの母数で実験が出来ない以上、

それが真実かどうかを

確かめる方法はないのです。