僕らはなにかができないときに、
「なぜできないんだろう」と考えます。
それはできない理由が
分からないからなのではなく、
できる理由が分からないからです。
「やろうと思っても、
なかなかできないんです」
「やってはみたものの、
続かないんです」
「つい、やる気が起きなくて…」
あなたがなにかをやろうとして、
できていないときの≪できない理由≫と
できているときの≪できる理由≫の
≪心のしくみ≫は同じです。
できているときには、
「なぜできているんだろう」
とは考えません。
できていないときにだけ、
「なぜできていないんだろう」と
できない理由を考えてしまいます。
でも、できる理由がわからなければ、
できない理由も分かるはずがありません。
できない理由が分からないのは、
できる理由が分からないからです。
なぜできないのか。
それは、なぜできたのか、
という理由が分かっていないからです。
なぜできているのか。
その理由としくみが理解できれば、
なぜできないのか、の
理由としくみも分かります。
できているときとは
≪違う方法≫でやろうとするから、
できないのです。
つまり、それではできないのは
あたりまえなのです。
できないときは、
できているときと
違う方法になっていることに
気づかないから、
できない理由が分からないのです。
できているときには、
≪できないときに
やろうとしているやりかた≫
ではやっていないはずです。
うまくいかない、
やる気になれない、
やってみたけど続かない、のは
あなたのせいではありません。
うまくいっているときと、
同じ方法を採用していないからです。