心の方程式について、
心のしくみについて、
なぜそんなことが起こるのか、
なぜそうなってしまうのか、
そこにどんな理由があるのか。
そのしくみを紐解いていく中で、
重要となるキーワードとなるのが
≪快≫と≪不快≫です。
もちろん、
「ワクワクすることをしよう」
「好きなことをすれば大丈夫」
という話ではありません。
ましてや
「迷ったら正しいほうよりも
楽しそうなほうを選ぼう」
ということでもありません。
正しいほうよりも楽しいほう、
という言い方は、
まるで≪正しさ≫と≪快≫が並列に
共存しているみたいな言い方です。
どちらかで迷ったら、こっち、みたいな。
でもそうではありません。
正しいか、間違っているか、
という概念そのものが
≪心のしくみ≫の中には存在していません。
存在しない、ということは
比べられるようなものではない、
ということです。
元々無いのに、ありもしないのに、
あたかもそこにあるかのように
勘違いしてしまっているのが、
≪正しさ≫や≪正解≫という概念です。
「こういうシチュエーションのときは、
この方法なら必ずうまく行く」
「こういう時はこう対処すればいい」
仮に、そこにそんな法則があったとしても、
それは≪正解≫ではありません。
もちろん、正解はたくさんある、とか
人によって正解は違う、
という意味ではなく、
それを「正しい答えだ」と思い込んでいる
という意味です。
それは≪正しい答え≫なんかじゃなくて、
あなたが幸せになれる答え、
≪快≫になる答え、
不幸にならない答え、
≪不快≫にならない答え、
だというだけです。
たとえば、なにか経営判断をするときに、
その答えを知らなければ、経営判断を誤る。
その答えを知ってさえいれば、黒字になる。
そんなとき、その≪答え≫は
あなたにとって
あたかも≪正解≫のように見えます。
でも、それは≪正解≫ではなく、
≪あなたにとって
望ましい結果をもたらす方法≫
つまり、あなたが幸せになるための方法だ、
ということです。
黒字がいいとか赤字になるのが悪いとか、
そんな良し悪しの話ではないのです。
どちらが正解か、ではなく、
ましてや、どちらも正解です、でもなく、
あくまでも
≪どちらの自分になりたいのか≫
というあなたのWANTS、
つまり≪願望≫の話なのです。
・今年はどんな年末を迎えたいのか。
・今の生活をどうしたいのか。
・どんな会社にしたいのか。
・どんな従業員とともに働きたいのか。
・どんな儲け方があなたの好みなのか。
・どんな人生なら幸せを感じられるのか。
・クレームに対して、
どう対応する自分でいたいのか。
・同僚から、上司から、社員から、
どう見られる自分でありたいのか。
すべてはあなたの≪好み≫しだいです。
だからこそ、
あなたの好みがハッキリしていなければ、
あなたはどこへ向かいたいのかも分からず、
向かいたい場所が
ハッキリしていないからこそ、
どの手段が自分を幸せにするのかも、
分からないままになってしまうのです。
あなたにとって
≪なりたい自分≫になるための
最短で最速の≪手段≫が、
あなたにとっての≪正解≫に
見えているだけです。
最初に書いた、
「迷ったら正しいほうよりも
楽しそうなほうを選ぼう」
は、正確に言うと、
「迷ったら、正しいかどうかではなく、
楽しくなれそうなほうを選ぼう」
です。
≪正しいほうではなく楽しそうなほう≫を
選ぶのではなく、
≪正しいかどうかではなく、
楽しいかどうかで判断する≫
ということです。
正しいかどうか、という
ものの見かたが残っているかぎり、
本当の意味での、あなたの好みや、
あなたが幸せになれる方向は
見えてきません。
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