0897 落ち込んでしまったときは、どうすればいいのか。 | alain-pのブログ

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その問題がなんであれ、

こんな質問がよくあります。

 

なにかの出来事が原因で

落ち込んでしまったり、

凹んでしまっています。

 

そんなときはどうすればいいのでしょうか?

と。

 

 

もちろん、本人にとっては、

それぞれの事例が深刻な問題であり、

簡単に解決しそうもないように

思えるものばかりです。

 

その具体的な事例に関しては、

今日は触れませんが、

落ち込んでしまったり、

凹んでしまったりしたときの、

違う面からの解説をしてみたいと思います。

 

 

本人にとっては、落ち込んでいたり、

凹んでいる状態が不愉快なので、

早く≪そうではない状態≫

になりたいからこその、

この質問なのでしょうが、

問題の本質は意外なところに潜んでいます。

 

 

それは、少なくとも、

そういった相談をされる方は、

落ち込むこと、凹んでいることを

≪良くない状態≫だととらえている、

ということです。

 

良くないと思っている人ほど、

「早くなんとかしなきゃ!」

「いつまでもこんな感情を

感じていてはダメだ」

と思っています。

 

 

≪快≫と≪不快≫という

感情の種類で考えたら、

凹んでいる、落ち込んでいる、というのは

不快な状態です。

少なくとも≪快≫ではありません。

 

 

不快な状態になっているから

早く≪快≫の状態になりたい。

そのこと自体はごく自然な欲求です。

 

でも、

なにか美味しくないものを食べたときに、

「うわ、これ不味いな…」とは思っても、

「不味いと感じるのは良くない」

とは思っていません。

 

「この不味いと感じている状態を

早くなんとか≪しなければ≫

とも思いません。

 

ただ「不味いなぁ」と思っているだけです。

 

 

そして、そのあとに

「この店に入らなければよかった」とか

「ほかに美味しいものを食べに行こう」

自然と考え始めます。

 

不味い、と思った後に、次の手を考える。

この二つの思考の間に、

とくに悩みは発生しません。

どの店に行こうか、

くらいは悩むかもしれませんが。

 

 

ただ「不味いなぁ」と思っているだけ。

これが

≪感情を素直に受け止めている≫状態です。

 

感情は「素直に受け止めよう」と言われて

できるものではありませんが、

できているとき、とは、

ただ「不味いなぁ」と思っているだけ。

そういう状態のことを言います。

 

 

話を戻します。

ただ素直に感じているときは、

別にあえて、その感情をなんとかしよう、

とは思っていません。

 

でも、その感情を感じることに対して、

良し悪しで考えるような≪クセ≫が

ついていると、

「早くなんとかしなきゃ!」

「これじゃダメだ」と思ってしまいます。

 

自覚はなくても、無意識のうちに

そう思っているはずです。

これが思考のクセです。

 

 

あなたにとってその出来事が、

≪あなたという人が落ち込むのに

ふさわしい≫

つまり、落ち込んでしまうのも

無理ないほどの出来事なら、

ちゃんと落ち込むほうが自然なのです。

 

あなたという人が凹んでしまうような、

そんな重大な出来事を、

すぐに≪そうではない状態≫

になるような、

≪たいしたことがない≫ことに

しようとすることのほうが、

よほど不自然です。

 

 

悲しいことがあったときに、

ちゃんと悲しむ。悲しめる。

落ち込む。凹む。

 

それはあなたにとっては≪不快≫なことかも

しれませんが、

落ち込んだり、悲しんだりすることも

できないような人間に

あなたはきっと憧れることは無いと

思います。

 

必要以上に不自然に長く落ち込むことは

ありませんが、

あなたにとってふさわしい≪感じ方≫が

あるはずです。

 

 

「そりゃそうだよな。

あんなことがあれば凹むよな」

「そりゃ落ち込むのも無理はないよ」

そうやって自分の気持ちを肯定するのが、

自然な反応のはずなのに、

不味いと感じた感情は否定しないくせに、

凹んだり落ち込んだりしたときは、

自分の気持ちを否定して、寄り添わない。

 

 

素直に感じている感情を否定する、

ということは、

それを感じている≪自分自身≫

否定してしまうことになってしまいます。

 

あなた自身の感情をあなたが否定して

しまったら、

その感情は、行き場がなくなって

しまいます。

 

「こんなに落ち込んでちゃダメだ」と

あなたが思えば思うほど、

その感情はあなたに認めてほしくて、

さらに≪寄り添ってもらうこと≫

を要求します。

 

 

そう感じるのも無理はない。

まずはあなたがその気持ちを素直に

受け止めて、

そう感じてしまった自分の感受性を、

≪自然なもの≫として認めてあげる。

 

そうすれば自然と次のステップ、

「で、なにがその出来事を起こしてしまった

原因なんだろう」

「で、どのお店に行こうか」という段階へ、

悩みなく、無理なく自然と進むことが

できます。

 

このあたりは、

もっと説明が必要な部分ですが、

今日の本題ではないので、

詳細は割愛します。