「漆黒天」東京公演(8/20マチソワ)
今日はものすごい一日でした。
舞台「漆黒天」に情緒をこんなにも乱されて、幸せだなぁと思う夜。
舞台「漆黒天」に情緒をこんなにも乱されて、幸せだなぁと思う夜。
今日を生きれて良かったなぁと、荒木さんのお芝居を見に行くと大仰じゃなく思うことがあります。
今日、この「漆黒天」というカンパニーの熱量を体感できて良かった。私なりの今日の観劇感想を残します。
(この先ネタバレしかございません。また、私の勝手な目線で書き綴ったものなのでご気分を害されるかもしれません。ごめんなさい。)
————
●舞台「漆黒天」(8/20 マチネ公演)
マチネは…魔物が居たように感じて。
劇場にいる嫌な何か、観客席もなんだか散漫な瞬間があって。でも、大きな事故が無くてよかった。本当に。
そんな風に感じてしまった自分のコンディションのせいで、今までで一番どちらがどちらか分からなかった回でした。陽之介は陽キャと言えるくらい明るく、旭太郎は優しい頭領だった。若さ故の揺らぎなのかな、それを感じられないくらい自分が年老いてしまったのかもしれない。でも味わってみるとこれも漆黒天なんだなぁと思います。
邑麻兄弟良かったなぁ、二人の阿吽の呼吸が深まって、二郎太が自由になってきてる感じがして。信頼しあってて、すごく光ってました。
あとは、千蛇が狂ってる感じがめちゃくちゃ良かった。見るたびに良くなっていくのに心底驚きます。ソワレはもっと良かった。
最期、自分の名前を呼ばれなくても儚げに笑ってて。蔵近のように一途で居続けることが彼の理想だったんじゃないかなと思うと胸が潰れそうになります。
(蔵近が投げた風呂敷が到底取れないぐらい弧を描いて宙を飛んでったのを、すごい頑張ってびょんって取ろうとしてたの、可愛かったな〜
このアクシデントも魔物の仕業なのかしら)
旭太郎と陽之介の終盤の戦い方の違い、すごかったなぁ…。本当に別の人格の人間がお芝居でぶつかってるみたいだった。あぁ、私が集中出来ていればもっともっと深く感じられたはずなのに。
舞台は生物というけれど。
観客席もそうなんですね。
自分の集中力を鍛え直さなきゃと思った公演でした。
あっ!坂本監督いらしているのを発見して嬉しくてニコニコしてたら、目があってにこってしてくださった(妄想ですけども)気がして嬉しかったです。
——
●舞台「漆黒天」(8/20 ソワレ公演)
凄かった。
叫び出したいくらい、良かった!
…あぁ、凄い公演でした。
(ちなみに私の席は、一階席センターブロックの最後列。そこで観た感想です)
旭太郎の闇が、哀しくて哀しくて。
陽之介の存在を知った時の絶望。すーっと瞳が真っ黒に塗り潰されて…あぁ言い表せない。
幼い頃から自分を惑わすただの夢だと思っていたのに。自らとは真逆の人生を生きる者がいる。同じ環境に生まれたはずなのに。
自らとは異なる部分があるのかもしれないと観察し続けて知る。何から何まで同じことに。何から何までも同じなのに、と。
誰も自分を旭太郎だと、陽之介だと分かる者などいないのだと。自分自身ですら。何度も何度も味わう、完全なるアイデンティティの崩壊。
(私の中ではまた新たに感じた衝撃でした)
ぼろぼろに乱れながら仲間を斬り、自分に言い聞かせるかのように「私は宇内陽之介だ」と叫ぶ。
お前は日陰者の旭太郎だと、貴方は誰ですと問われて、天を仰ぐ。
哀しくて哀しくて。
こんなに情緒を乱されることってあるでしょうか。
マチネの影響を勝手に心配していたのですが、ずっきぃさんと松田さんのアドリブで自然に出た笑いをきっかけに憑物が落ちた気がします。でもきっと、それは私自身の問題で。
ソワレが最高に良かったのは、皆さんが積み重ねてきたものがあるからなんだろうな。役者さんたちの、お芝居のぶつかり合い。信頼。其々のエネルギーがものすごいから、生み出される何か。
演劇って、お芝居って本当にすごいものだと。唯一無二のものを観させてもらっているのだなぁと。荒木さんの文通を思い出して帰り道、泣きべそかきながら歩きました。
また明日も見れるように、頑張って生きよう。
胸がいっぱいです。
ありがとうございます。お手紙書こう。
皆さんが幸せでいれるように、祈ります。
今日、この「漆黒天」というカンパニーの熱量を体感できて良かった。私なりの今日の観劇感想を残します。
(この先ネタバレしかございません。また、私の勝手な目線で書き綴ったものなのでご気分を害されるかもしれません。ごめんなさい。)
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●舞台「漆黒天」(8/20 マチネ公演)
マチネは…魔物が居たように感じて。
劇場にいる嫌な何か、観客席もなんだか散漫な瞬間があって。でも、大きな事故が無くてよかった。本当に。
そんな風に感じてしまった自分のコンディションのせいで、今までで一番どちらがどちらか分からなかった回でした。陽之介は陽キャと言えるくらい明るく、旭太郎は優しい頭領だった。若さ故の揺らぎなのかな、それを感じられないくらい自分が年老いてしまったのかもしれない。でも味わってみるとこれも漆黒天なんだなぁと思います。
邑麻兄弟良かったなぁ、二人の阿吽の呼吸が深まって、二郎太が自由になってきてる感じがして。信頼しあってて、すごく光ってました。
あとは、千蛇が狂ってる感じがめちゃくちゃ良かった。見るたびに良くなっていくのに心底驚きます。ソワレはもっと良かった。
最期、自分の名前を呼ばれなくても儚げに笑ってて。蔵近のように一途で居続けることが彼の理想だったんじゃないかなと思うと胸が潰れそうになります。
(蔵近が投げた風呂敷が到底取れないぐらい弧を描いて宙を飛んでったのを、すごい頑張ってびょんって取ろうとしてたの、可愛かったな〜
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旭太郎と陽之介の終盤の戦い方の違い、すごかったなぁ…。本当に別の人格の人間がお芝居でぶつかってるみたいだった。あぁ、私が集中出来ていればもっともっと深く感じられたはずなのに。
舞台は生物というけれど。
観客席もそうなんですね。
自分の集中力を鍛え直さなきゃと思った公演でした。
あっ!坂本監督いらしているのを発見して嬉しくてニコニコしてたら、目があってにこってしてくださった(妄想ですけども)気がして嬉しかったです。
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●舞台「漆黒天」(8/20 ソワレ公演)
凄かった。
叫び出したいくらい、良かった!
…あぁ、凄い公演でした。
(ちなみに私の席は、一階席センターブロックの最後列。そこで観た感想です)
旭太郎の闇が、哀しくて哀しくて。
陽之介の存在を知った時の絶望。すーっと瞳が真っ黒に塗り潰されて…あぁ言い表せない。
幼い頃から自分を惑わすただの夢だと思っていたのに。自らとは真逆の人生を生きる者がいる。同じ環境に生まれたはずなのに。
自らとは異なる部分があるのかもしれないと観察し続けて知る。何から何まで同じことに。何から何までも同じなのに、と。
誰も自分を旭太郎だと、陽之介だと分かる者などいないのだと。自分自身ですら。何度も何度も味わう、完全なるアイデンティティの崩壊。
(私の中ではまた新たに感じた衝撃でした)
ぼろぼろに乱れながら仲間を斬り、自分に言い聞かせるかのように「私は宇内陽之介だ」と叫ぶ。
お前は日陰者の旭太郎だと、貴方は誰ですと問われて、天を仰ぐ。
哀しくて哀しくて。
こんなに情緒を乱されることってあるでしょうか。
マチネの影響を勝手に心配していたのですが、ずっきぃさんと松田さんのアドリブで自然に出た笑いをきっかけに憑物が落ちた気がします。でもきっと、それは私自身の問題で。
ソワレが最高に良かったのは、皆さんが積み重ねてきたものがあるからなんだろうな。役者さんたちの、お芝居のぶつかり合い。信頼。其々のエネルギーがものすごいから、生み出される何か。
演劇って、お芝居って本当にすごいものだと。唯一無二のものを観させてもらっているのだなぁと。荒木さんの文通を思い出して帰り道、泣きべそかきながら歩きました。
また明日も見れるように、頑張って生きよう。
胸がいっぱいです。
ありがとうございます。お手紙書こう。
皆さんが幸せでいれるように、祈ります。
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