「にっかり青江単騎出陣」
2022秋-東京公演
9.13(火) 昭和女子大学人見記念講堂

 

わぁ大きい!
相模原、沖縄、神戸。どこも広いと感じたけれど。東京はひときわ視野が広く感じられて。劇場までの道すがらも今までとは異なって都心部の喧騒があったことも相まって…ドキドキしてしまう。

ラストシーズンの初日、劇場の空間に気圧されて。胸を掌で押さえないと落ち着かないくらい。ソワソワして、でもいつものアナウンス。雨音。ぐっとあの世界に引き寄せられる。

あの顕現時の気持ちをなんと言ったらいいのだろう。魂だけがにっかり青江ワールドにびゅうと飛び込んでしまったような。身体が置いてきぼりになるような。息をするのも忘れてしまう瞬間。直近まで漆黒天の世界に浸かっていたからというのもあるのだろうけれど、初めて体感しました。

でもそんな、心と身体の乖離をするすると溶かしてくれる歌声。
柔らかく耳から入ってきて、胸に蕾が芽吹くように。

あんなにも広い空間で、それなのに一人一人に話しかけてくれるような気持ちになるのはなんでだろう。
キラキラと生まれたての星のようで。健気で、愛おしい。旅立ちの前に伝えた言葉と笑顔。安心してほしいと、僕は大丈夫だからと伝わってくる剣舞。

掌を握って確かめてみる。
一人剣を振り、心と向き合ってみる。
闇や気負いなどはなく、ふと溢れる吐息に、まっさらの心を見せてもらえているような。誰かが居てはその誰かのために優しくなってしまう彼が、単騎だからこそ扉を開けてくれているような。等身大のこころ。

後から荒木さんのブログを読んで、少し怖かったのはにっかりさんなのではないかなぁと思ったりしました。仲間たちには見せてこなかった姿。成長した彼ならば、笑って受け止めるのだろうけれど。公演前の生まれる前の魂が震えていたのかなぁと。

自分と向き合った時。真っ直ぐな瞳。
凄かったなぁ。
台詞じゃなくて、本当に今ここで生まれる気持ち。
眩いくらいに溢れ出る光の洪水のような感情。

剣を振り始める前の一瞬。
旅立ちの前の一瞬。
こちらを見て笑顔になる。
自身のことよりも周りのことを思っていた笑顔がリフレインする。

帰ってきてくれた時の仕草、歌、一つ一つが鮮やかに意味を持って胸に刻まれる。あぁ、これがにっかり青江なんだと。誇らしくて愛おしくて涙が溢れてしまう。

カテコのスタオベ。少し驚いて、でも嬉しそうに笑って、劇場全体を見回して、心からの美しいお辞儀。幕に入る前に、改めて振り返ってくれて嬉しかったなぁ。

本当に本当にありがとうございます。
「全力の一歩を積み重ねて、あなたの所へ会いにゆく」最初に伝えてくださった荒木さんの言葉を思い出して、胸が熱くなりました。これから会いにいかれる一人一人のことも想っていてくださるのだなぁと。

にっかりさんと荒木さんが一歩一歩、全力で歩んできた道。そしてこの先の旅路。想い描くだけで胸がいっぱいになってしまう。どうかこの先の旅路も沢山の笑顔と幸せに彩られますように。
応援しています。

 

 


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