前回のブログではアメリカ英語とイギリス英語の違いについて話しました。
今回はスペインのスペイン語と南米スペイン語の違いについて話したいと思います。
ムーミンパパと義息子スニフキンの影響で、私も本格的にスペイン語の勉強を始めたわけですが、まずは色んな無料アプリで初歩のスペイン語を学ぶことから入りました。
ところが、
勉強を始めた早々、超こんがらがる!
なぜって、単語や文の使い方がアプリによって全然違ったりするからです。
例えば『車』という単語。
最初はスペイン語のA1試験対策で
Coche
と習ったのですが、
あれこれと他の教材にも手を出すうちに、
Carro、Auto
という全部で3つの単語があることが分かり…
えっ、一体どれを使えばいいの?
どの単語が一番日常生活に役立つの?
実際の意味の違いは何?
などなど、疑問はドンドンと膨らみました。
で、早速ネットで調べてみました。
スペイン語で車はなんと言う?
(参考:http://www.woodwardspanish.com/how-to-say-car-in-spanish-coche-carro-auto/)
ということで『車』という単語も、スペイン語では国によってこんなに違うわけです!
まとめてみると:
【欧州】
・スペイン:Coche
【南米】
・アルゼンチン:Auto
・ボリビア:Auto
・チリ:Auto
・コロンビア:Carro
・メキシコ:Coche(中部)、Carro(その他の地域)
・ペルー:Auto
・ウルグアイ:Auto
・ベネズエラ:Carro
さらに!
スペインではCarroは『荷馬車』。南米では『ショッピングカート』。
逆に南米では、Cocheは『乳母車や荷馬車』という意味になったり・・・
こんなのは氷山の一角です。
他にも『ウェイター』という単語も、
Camarero(主にスペイン)
Mesero(主にメキシコと中央アメリカ)
Mozo(主にその他の地方)
などなど、挙げていけば切りがありません。
以前のブログ記事「アメリカ英語、それともイギリス英語?」で話したように、アメリカとイギリスでUndergroundが『地下道』だったり『地下鉄』になったり、国によって単語の意味が違ってくるのと同じことですね。
いや~、ますます悩む!!!
実はブログの更新が遅れていたのは、私がムーミンパパの仕事を手伝うはめになってしまったからなのですが、それはまさに『イギリス英語とアメリカ英語の違い』によるものでした。
先日、ムーミンパパが英国人の出演するビデオの音声をアメリカ人に書き起こしてもらう発注をしました。
わざわざアメリカから彼女を選んだ理由は、彼女がその分野の専門家だったからです。
ところが、彼女はイギリスからの発注を受けたのが初めてで、イディオムや単語の聞き分けにかなり苦労したようです。
なので、校正につぐ校正…
そのせいでかなり時間がかかってしまい、夫も時間がなくなってしまったので、最後は私が夫の代わりにチェックをすることに。
いや、チェックといっても、結局は全体を理解するために最初からビデオを見なければならないので、私は一から開始です。そのあと一言一句を原稿と突き合わせ…
そうしているうちに、「確かにイギリスに住んでなければ聞き分けられないだろうな~」という間違いがたくさん見つかりました。
スケジュールにかなり影響が出てしまったので、夫も「次からは専門知識はなくてもいいから、最初からイギリス人に頼む」とぼやいていました。
次からは、私もそれをお勧めします!
なぜって、彼女の苦労が本当によく分かるからです。
私も自分のアメリカン・アクセントをブリティッシュ・アクセントに変えた時、最初は同じ単語でもなかなか聞き取れなかったり、使い方や語彙がアメリカ英語と違うので苦労しました。
英語発祥地であるイギリスでは、いまだに伝統にのっとった独特のスペリング、表現、アクセントなどがあります。これは普段馴染みがなければ、当然知るよしもありません。
地下鉄に乗っていると、アメリカ人の観光客が駅の名前を発音するのに四苦八苦するのをたまに見かけたりします。
例えばロンドンで劇場や映画館の集まる有名な
『Leicester Square』(レスタースクエア)
イギリスではLeicesterを『レスター』と発音しますが、アメリカ人が『レイセスター』と発音したりするのをよく見かけます。
なので、ビデオで『レスター』と言われたら、Leicesterではなく、発音のままLesterと書いてしまっても仕方ないかもしれないですよね。
また、ロンドン中心部の『Tottenham Court Road(トッテナム・コートロード)』。
イギリスでは『トッテナム』と発音されますが、それを知らなければ、海外から来た人は文字通り『トッテンハム』と発音してしまいます。
それで思い出したのが、アメリカの地名である
『Houseton』。
テキサスでは『ヒューストン』と発音されます。
これは元々はHousetonでスコットランド人のヒューという人が町長であったことから、『Hughe's Town』(ヒューのタウン)が省略されて『ヒューストン』と呼ばれるようになったことに由来します。
ところが、ニューヨークの『Houseton Street』は、その綴りのまま『ハウストン・ストリート』と呼ばれています。
テキサス出身の方から見ると、この発音は「間違ってる!」となるみたいです。
こういう違いも、現地に行って初めて知ることですよね。
逆にイギリス人は、アメリカ英語で苦労することは殆どありません。
というのも、映画、ドラマ、TV番組、本などでアメリカ英語に普段から馴染んでいるからです。
おそらくこれは、他の英語圏の国でも同じことだと思います。
ということで、私が出した結論。
いくら言語の基本はあっても、実際にその国に住んだりその国の人々と接触しなければ、ニュアンスは理解できない!
日本人同士でも、方言を理解したり聞き取るのに苦労することがありますよね。
スペイン語をこれから学ぶにあたり、さらに色々と考えていきたいと思います!
今回はスペインのスペイン語と南米スペイン語の違いについて話したいと思います。
ムーミンパパと義息子スニフキンの影響で、私も本格的にスペイン語の勉強を始めたわけですが、まずは色んな無料アプリで初歩のスペイン語を学ぶことから入りました。
ところが、
勉強を始めた早々、超こんがらがる!
なぜって、単語や文の使い方がアプリによって全然違ったりするからです。
例えば『車』という単語。
最初はスペイン語のA1試験対策で
Coche
と習ったのですが、
あれこれと他の教材にも手を出すうちに、
Carro、Auto
という全部で3つの単語があることが分かり…
えっ、一体どれを使えばいいの?
どの単語が一番日常生活に役立つの?
実際の意味の違いは何?
などなど、疑問はドンドンと膨らみました。
で、早速ネットで調べてみました。
スペイン語で車はなんと言う?
(参考:http://www.woodwardspanish.com/how-to-say-car-in-spanish-coche-carro-auto/)
ということで『車』という単語も、スペイン語では国によってこんなに違うわけです!
まとめてみると:
【欧州】
・スペイン:Coche
【南米】
・アルゼンチン:Auto
・ボリビア:Auto
・チリ:Auto
・コロンビア:Carro
・メキシコ:Coche(中部)、Carro(その他の地域)
・ペルー:Auto
・ウルグアイ:Auto
・ベネズエラ:Carro
さらに!
スペインではCarroは『荷馬車』。南米では『ショッピングカート』。
逆に南米では、Cocheは『乳母車や荷馬車』という意味になったり・・・
こんなのは氷山の一角です。
他にも『ウェイター』という単語も、
Camarero(主にスペイン)
Mesero(主にメキシコと中央アメリカ)
Mozo(主にその他の地方)
などなど、挙げていけば切りがありません。
以前のブログ記事「アメリカ英語、それともイギリス英語?」で話したように、アメリカとイギリスでUndergroundが『地下道』だったり『地下鉄』になったり、国によって単語の意味が違ってくるのと同じことですね。
いや~、ますます悩む!!!
実はブログの更新が遅れていたのは、私がムーミンパパの仕事を手伝うはめになってしまったからなのですが、それはまさに『イギリス英語とアメリカ英語の違い』によるものでした。
先日、ムーミンパパが英国人の出演するビデオの音声をアメリカ人に書き起こしてもらう発注をしました。
わざわざアメリカから彼女を選んだ理由は、彼女がその分野の専門家だったからです。
ところが、彼女はイギリスからの発注を受けたのが初めてで、イディオムや単語の聞き分けにかなり苦労したようです。
なので、校正につぐ校正…
そのせいでかなり時間がかかってしまい、夫も時間がなくなってしまったので、最後は私が夫の代わりにチェックをすることに。
いや、チェックといっても、結局は全体を理解するために最初からビデオを見なければならないので、私は一から開始です。そのあと一言一句を原稿と突き合わせ…
そうしているうちに、「確かにイギリスに住んでなければ聞き分けられないだろうな~」という間違いがたくさん見つかりました。
スケジュールにかなり影響が出てしまったので、夫も「次からは専門知識はなくてもいいから、最初からイギリス人に頼む」とぼやいていました。
次からは、私もそれをお勧めします!
なぜって、彼女の苦労が本当によく分かるからです。
私も自分のアメリカン・アクセントをブリティッシュ・アクセントに変えた時、最初は同じ単語でもなかなか聞き取れなかったり、使い方や語彙がアメリカ英語と違うので苦労しました。
英語発祥地であるイギリスでは、いまだに伝統にのっとった独特のスペリング、表現、アクセントなどがあります。これは普段馴染みがなければ、当然知るよしもありません。
地下鉄に乗っていると、アメリカ人の観光客が駅の名前を発音するのに四苦八苦するのをたまに見かけたりします。
例えばロンドンで劇場や映画館の集まる有名な
『Leicester Square』(レスタースクエア)
イギリスではLeicesterを『レスター』と発音しますが、アメリカ人が『レイセスター』と発音したりするのをよく見かけます。
なので、ビデオで『レスター』と言われたら、Leicesterではなく、発音のままLesterと書いてしまっても仕方ないかもしれないですよね。
また、ロンドン中心部の『Tottenham Court Road(トッテナム・コートロード)』。
イギリスでは『トッテナム』と発音されますが、それを知らなければ、海外から来た人は文字通り『トッテンハム』と発音してしまいます。
それで思い出したのが、アメリカの地名である
『Houseton』。
テキサスでは『ヒューストン』と発音されます。
これは元々はHousetonでスコットランド人のヒューという人が町長であったことから、『Hughe's Town』(ヒューのタウン)が省略されて『ヒューストン』と呼ばれるようになったことに由来します。
ところが、ニューヨークの『Houseton Street』は、その綴りのまま『ハウストン・ストリート』と呼ばれています。
テキサス出身の方から見ると、この発音は「間違ってる!」となるみたいです。
こういう違いも、現地に行って初めて知ることですよね。
逆にイギリス人は、アメリカ英語で苦労することは殆どありません。
というのも、映画、ドラマ、TV番組、本などでアメリカ英語に普段から馴染んでいるからです。
おそらくこれは、他の英語圏の国でも同じことだと思います。
ということで、私が出した結論。
いくら言語の基本はあっても、実際にその国に住んだりその国の人々と接触しなければ、ニュアンスは理解できない!
日本人同士でも、方言を理解したり聞き取るのに苦労することがありますよね。
スペイン語をこれから学ぶにあたり、さらに色々と考えていきたいと思います!