弛んでる相撲界 | ダスデレラだーすー

弛んでる相撲界

現在の相撲協会は、政界以上に「伝統」と言う名の上に胡座をかいてる、頭でっかちな組織だ。もう、政界よりも厄介である。

協会の方向性を決める権限は理事長にあるが、現在は理事長、更にはそれを支えるべき協会そのものまでが問題を抱えている。全員が元力士なためか、角界の仕来たりや伝統に浸り、社会経験に乏しい一握りの幹部が運営の全権を担っている。これでは、社会常識とかけ離れた判断が下されてもおかしくない。

また、政界同様、角界にも派閥は存在してるだろう。例えば、ある一門とある一門は仲が良いとか、実は一部の一門が牛耳ってる事も有り得るかもしれない。なかなか、改革と言うかぶっ壊しにくい体質だ。まして、この競技自体が何百年だし、それも踏まえてるんだろう。

にしても、協会は一体、何を考えてるのか分からない。朝青龍騒動の時は、「師匠と弟子の問題」の繰り返しで介入を拒否し続けた。彼を品格・力量抜群と認めて横綱に抜擢したのはあんたらじゃないか。自分たちが誕生させた彼の軽率な行為が原因にも関わらず、事態収拾へ指導力は発揮しない、謝罪もない、挙句の果てに、理事長は会見すら開かなかった。あれには本当イライラした。また、記者クラブ会友から取材パスを剥奪した件、あれは資質を疑われても仕方ない。

でも、これらより質が悪いのは、昨日も取り上げた力士暴行死事件。これが発生したのは(去年の)6月なのに、警察の捜査が入るまで全容を隠そうとした時津風部屋だけでなく、この問題を自ら調査、および真相究明しようとしなかった協会の責任は極めて重い。調査を行ったのも、監督官庁の文科省に指摘されてからだから、実に対応が遅すぎる。おまけに、親方らの事情聴取は徹底さを欠き、初めは兄弟子たちの制裁を「稽古が行き過ぎ」と言う報告を鵜呑みにすると言う始末。

協会は何故、事件に対する見方が世間と隔たってる事を自覚出来ないのか?それに、親方の普段の生活指導が甘いせいで今回の大麻事件も起こってしまった。と言うか、朝青龍の件と言い、今回の件と言い、親方は外国人力士に甘過ぎ。全く、福田前首相や安倍元首相より優柔不断で、相撲ファンとして呆れるばかりだ。

もう何てこった、参ったぜ…。一体どうしちまったんだよ、相撲界…。