北の湖理事長、遂に辞任… | ダスデレラだーすー

北の湖理事長、遂に辞任…

いや、これは「辞任した」と言うより、「辞任せざるを得なかった」と言った方が正しい。

相撲界では今回の件の他に、力士暴行死事件、朝朝青龍騒動など、この1年で実に沢山の不祥事が起こる始末…。普通なら元理事長は既に辞任してもおかしくなかったはずだが、何故か居座り続け、挙句の果てに、全責任を全親方に押し付けて自分は責任逃れをした。

しかし今回、愛弟子が騒動を起こした事で、結局は自分も同じ目にあったって訳だ。正に、因果応報。

元理事長は、一連の問題に対し、正面から向き合おうとしてなかったように思う。特に力士暴行死事件の時は、現時津風親方が被害者の遺族を訪問しに行ったから行くと言う対応の遅さや、この問題対策も文科省に言われてようやく立てるなど、理事長自身がますます事態を悪化させてゆく始末…。

だが、1番呆れたのは前時津風親方解雇の会見。その時、遺族への謝罪はほんの僅かで、後は「協会の信用失墜」を強調しまくっていた。これじゃ、まるで自分たちも被害者であるかのような口振りだ。

結局、この件は責任逃れと後手後手の対応に終始し、現時津風親方に部屋を継承させて(「押し付けた」が正しい)、強引に幕を閉じると言う、腐敗した組織体質を浮彫りにさせた。なお、この件は未だにうやむやな部分が多いし、事件に関わったとされる兄弟子たちの対応などについても、その甘さが見られる。

この一件で自分は、元理事長の神経・品格を疑った。恐らく、自分自身が不人気横綱だったから世間とピントがずれてんのかな?「偉けりゃそれでいいだろ!」と言う奴にありがちだが、俺様的であり世間がどう思おうと関係ないって感じに。

それに、元理事長の統治能力も疑いたくなる。記者会見の時は自分の考えを述べずに、ただ紙に書いてる事を読んでるだけ。それに、今回の大麻の件、露鵬の師匠・大嶽親方はコメントを出してるのに、何言ったらいいのか分からないのか、無言を貫き通してるし。更に問題なのは、元理事長が6年間、全く構造改革に着手してない事である。グズグズしてる暇があるなら、こう言う大事な事をしっかりやって欲しかった。

今後は武蔵川親方が理事長職を引き継ぐ事になるが、今の相撲界はその問題から立ち直ろうとすれば、また次の問題が起きてしまうため、人気が凋落して、いつSUMOになってもおかしくない状況だ。果たして、早い段階で失われた信用を取り戻す事は出来るだろうか?