介護旅行・終活・世界遺産のことはお任せ!

小田原のアラベラです。

 

昨日の観光特産士検定クイズの答えは最後に。

 

最近、テレビCMで某大手旅行会社H〇Sさんが、

世界遺産を貸し切りにして、ツアーのお客様が

普段は込み合う世界遺産をゆっくりと見学できる

ことを売りにしたツアーを販売しています。

 

フランスのベルサイユ宮殿の<鏡の間>を

貸し切りにするとか、エジプトのピラミッドを

貸し切りにするとか…。

 

私も長年旅行業に携わってきましたので、

旅行会社の様々な工夫による集客については

何も言う気はありません。

 

が…

 

やっぱりちょっと個人的には考えることが

あるので、ブログに書くことにしました。

 

H〇Sさんのウェブサイトなどを拝見すると、

 <開館前または閉館後に、最大25名様という

 少人数で入館し、ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」

などをフランス政府公認ガイドによる説明を

聞きながらゆっくりと見学。通常時は大変混雑

しているが、貸切観光では人の映り込みを

避けた写真を撮影できる点でも魅力のひとつ。>

と説明されています。

 

確かにベルサイユ宮殿に特別の思い入れが

あるとか、研究しているなどの事情の方は

ゆっくりと見学したいと思うでしょう。

でも観光レベルで訪問するのなら、混雑も

いたし方がないと思います。

 

世界中の他の国々の人も、本当はゆっくりと

見学したいでしょう。

 

そもそも世界遺産なのに、我が物顔で自分たち

だけ貸し切りにすること、開館前や閉館後など

の時間に開けさせること自体がずいぶん

<傲慢な態度>だと思うのです。

時間外に開館させるということは、現地の

スタッフにも手間をかけたり、残業や早朝出勤を

課しているのではないかと思います。

セキュリティの問題もあります。

 

そうまでして、日本人のツアーだけが特別扱い

されて、偉そうに世界遺産を見学することが

果たしていいことなのかどうか…。

 

旅行会社としては、他社が出来ない特別扱いを

企画出来るという力を見せつけられるのかも

しれませんが、私個人的にはちょっとどうかと

思っています。

 

貸し切りできるツァーは、出発日が限定されて

いるようですが、もしこのブログを読んで

下さっている方で、お申込みをお考えの方は、

以下の点も考慮の上、お申し込みください。

私は決してツアーを否定しているのではない

ことは強く申しあげておきたいです。

 

ベルサイユ宮殿の鏡の間に、人のいない写真を

撮りたい方にとっては最適なツアーだと思います。

フランス、ベルサイユ宮殿の鏡の間まで

出かけて行って、同じ空間に日本人客しか

映らない写真を撮りたいか、それとも多少

混雑してざわついていても、世界中からの

観光客の様子も写真に収めたいかどうか…

 

 

じっくりご検討ください。

 

今まで世界中旅をしてきた私個人的には、

混んでいて、せっかくの写真に人が映り込んで

しまうのは嫌だと思うこともありましたが、

それでも世界中の様々な人種の人が

映り込んでいる写真の方が、海外旅行してきた

満足感を味わえるのではないかと

感じています。

まあ、人それぞれの好みではありますが…。

 

それにしても、私から言わせていただくなら、

何とも<傲慢なツアー>が登場してきたものです。

 

◆昨日の観光特産士検定クイズの答え。

問1. エ 高遠そば

問2. イ 南郷トマト

問3. エ ぼんでんこ(秋田県)

いかがでしたか?