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小田原のアラベラです。 

 

先日小田原に用事があり出かけました。

知人と会う約束があったからです。

 

いつもなら車で行くのですが、

その日は主人が仕事で使っていたので、

私は自宅からバスや電車を乗り継いで

行きました。

 

待ち合わせに遅れては先方に失礼だと思い、

早目に家を出ました。

なにせバスが1時間に2本しかないので、

かなり早く自宅を出ました。

 

余った時間は小田原駅周辺を久しぶりに

歩いてみようかと思っていました。

 

小田原駅について時計を見ると、

私の時計が止まっていました。

電池切れでした。

 

駅前の細い路地を少し入ったところにある

小さな時計店に入り、電池交換をお願いしました。

知人との待ち合わせの時間の5分前に

仕上げてくれるということだったので、

それまでの30分ほど、街を歩こうかと

店を出ました。

 

店を出てほんの10mくらいのところで、

私をじろじろ見ている女性がいます。

私も思わず立ち止まり、顔を見ると

見覚えが…。

相手も一瞬驚いて固まっている様子。

 

5秒くらいお互い顔を見つめた後、

彼女の方から先に

<アラベラさん? アラベラさんよね?>と

声をかけてくれました。

 

彼女、キャップをかぶっていて、

マスクをして目だけしか出ていなかったので、

すぐには分かりませんでした。

 

12年ぶりの偶然の再会でした。

本当に、あの日、あの時間、

あの小さい路地(道幅2m程度で全長30m位の)

を通らなければ会えなかったという

本当に奇跡的な偶然でした。

 

 

彼女はその路地に面した店舗の2階の

清掃などの仕事をしていたのです。

ですから、彼女も路地に出てくるのは

ほんの一瞬のこと。

大部分の時間は店舗内にいたはずです。

 

その奇跡的な再会をした彼女は、

22年前に知り合ったアルゼンチン人です。

10年ほどとても濃いお付き合いをしましたが、

彼女が遠くに引っ越しし、その後国へ

帰ったので、自然に音信普通になっていました。

 

電池交換を待つ間少し立ち話をしましたが、

彼女も私も以前とは生活状況がかなり

変わってしまっていました。

 

正直、以前は濃い付き合いだったことが

かえってマイナスなこともあり、

考えや価値観の違いもあり少々摩擦も

ありましたが、12年ぶりに会った彼女は

ずいぶん変わっていました。(いい意味で)

 

いろんな摩擦やしがらみがない今改めて

再会出来て良かったです。

 

彼女は昨年再び来日したそうです。

私と付き合いがあった頃まだ中学生だった

息子さんは大学を卒業し、東京で就職

しているとのこと。

娘さんはもう30歳を超え、アルゼンチンの

親戚のもとで暮らしているとのこと。

 

彼女は知人に頼まれてこの路地の店舗の

清掃を週3回お手伝いしていて、

それ以外の日はスペイン語講師を

続けているそうです。

 

そしてもっとびっくりしたのは、

彼女は今住んでいるのが、私のうちから

車で5,6分の所だということ。

 

また、時間が合えば彼女と積る話を

して見たいものです。

 

その日も最初は彼女も日本語でしたが、

再会の興奮からか、途中からスペイン語で

まくしたてるように早口で話してきました。

 

 

久しぶりに私もスペイン語のシャワーを浴び、

ますます、再びスペイン語を学び直したいと

思いました。

 

彼女とはもう二度と会えないかと思っていたのに。

本当にこんな偶然があるなんて…。

 

今年は何だかいろんな事が起こります。