介護旅行・終活・世界遺産のことはお任せ!

小田原のアラベラです。  

 

先日介護の仕事(デイサービス)中、ふと気づいたことがありました。

 

私は毎回、午前中だけの短時間勤務なので、

大体いつも昼食の時間中か昼食が終わるころに

仕事が終了します。

 

先日、たまたまその日は、比較的自立度が高い利用者さんが

多い日でした。(それでも3分の1くらいの人が車いす利用。)

昼食の最中、ふと全体を見まわして見ると、

全員が右手にお箸を持って食べていました。

何げない風景なのですが、十数名の利用者さんが

全員お箸をもって食べている様子。

 

 

素敵な光景でした。

なぜなら皆、正しいお箸の持ち方で、

茶碗を左手に、お箸は右で…。

 

お箸の持ち方が下手な(見苦しい)人はひとりもいませんでした。

さすが、大正~昭和初めの生まれの方々です。

私もお箸の持ち方は特別上手ではありませんが、

持ち方については母からいつも注意されていました。

 

その日はチキンソテーがメインディッシュだったのですが、

その脇にミックスベジタブルのバターソテーが添えてありました。

皆さん、その付け合わせをお箸で次々と挟んで口へ運んでいました。

グリンピース、にんじん、コーン…。

ひと粒ずつ器用に挟んでは口へ。

 

お膳には、スプーンもちゃんと置いてあるのですが、

皆さんお箸のみで綺麗に完食されていました。

車いすを利用している人も、かなり重度な認知症の人も

小さい時から使い慣れているお箸。

なんなく使って食事をしていました。

認知機能が低下していても、本能的に箸の使い方は

身に着いているのです。

 

日本やアジアの国々はお箸を使う文化の国も

たくさんありますが、欧米ではどうでしょうか?

ナイフとフォーク、スプーンで食事をします。

そういう文化なので当然ではありますが、

手先の運動機能としてはお箸が使えることは

とても良いことだと思います。

この光景を見ると、日本人の方が器用なのではないかと

思ってしまいます。

 

お箸が上手く使えることと長寿は関係あるのでしょうか。

そんなことをふと思った昼食時間でした。

それにしても、素敵な光景でした。