今夜は、 「予祝(その1)」です。
毎度登場の、作家ひすいこたろうさんの話のシェアです。
ひすいこたろうさんの友人で、大嶋啓介さんという居酒屋経営者がいらっしゃいます。
大嶋さんは、 「飲食業界から日本を明るく元気にする」という経営理念のもと、 大嶋さんが経営する居酒屋は、毎朝行われる独自の公開朝礼が有名で、数多くのテレビ取材や、コロナ禍以前は、海外からも視察の人が訪れたそうです。
さらには、中学校や高校の修学旅行の見学先になったそうです!
居酒屋が中学校や高校の修学旅行の見学先とは、驚きです!!
その大嶋さん、ひすいこたろうさんの本に出会い、感激して、全ての本を読破し、さらに、何度も読み返したそうです。
その大嶋さん、居酒屋経営だけでなく、 高校野球のメンタル指導もされているそうですが、 ひすいこたろうさんの本からの教えを高校野球にも取り入れ、その教えた高校の多くが甲子園に行くなど、成果を挙げていらっしゃいます。
その中の一つに「予祝」というものがあります。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、 予祝とは、祝福を予め予定するもので、いわば「前祝い」です。
この予祝は、古来日本では当たり前にやってきたもので、辞書にも載っている言葉です。
春に「お花見」をしていますが、これは秋の収穫を前もって祝うものなんです。
3月3日の雛祭り
5月5日の端午の節句
これらも予祝と考えられますね!
武田鉄矢さんも、フォークシンガーだった若い頃、歌が売れずに、東京から故郷の博多へ帰り、お母さんに「もう、歌をやめる」と言ったそうです。
するとお母さんは、「やめるな!」と言い、そして、コップにお酒をついで、 「鉄矢さん、成功おめでとうございます! 乾杯!」と声高々といったそうです。
予祝のことは全く知らない中、この日、とにかく、親子で祝杯をあげたそうです。
そして、そのあと、武田鉄矢さんは、一気にブレークしていきました!!
武田鉄矢さんのお母さんは、この予祝を知っていたそうです!
私たちも普段の飲み会で、「乾杯」をしますが、実はこれは予祝だったんですね!
天皇皇后両陛下を迎えての天覧試合で、ホームランを打った長嶋茂雄も、
その試合の前日、自分で
「長嶋の一発に尽きる。 さすがゴールデンルーキー。歴史に残る一発!」
と手書きで書いていたそうです。
結果は、そのとおりの展開となりました!
そして、長嶋さん、当時巨人軍の監督で、ドラフト会議で松井秀喜さんを引き当てましたが、 それも、前日、予祝していたそうです!
スケートの羽生結弦選手も、オリンピックに向かう飛行機の中で、金メダルを取って表彰台にあがり、喜んでいる姿をイメージしていたそうです!
大嶋啓介さんの話に戻しますと、大嶋さんはこの予祝についても、高校球児の指導に取り入れているそうですが、私が話を聞いてとても面白かったのが、「校歌の練習」です。
甲子園では、勝った高校がグラウンドに整列して、校歌を斉唱します。
大嶋さんの指導では、甲子園で勝った時をイメージして、校歌の練習をするそうです(笑)
これも予祝ですね!!
予祝は、別の面からとらえると、現状を喜びの周波数に変え、その喜びの周波数により、喜びの現象が現れるものだと、私は解釈しています。
≪喜べば、喜びごとが 喜んで 喜び連れて 喜びに来る≫
※作者不詳で、明治時代から大正時代にかけて詠まれた歌だそうです。
このメッセージを書いているだけで、何だか楽しくなってきました(笑)
少しでもお役に立てれば幸いです!!