噛んじゃダメ【ガーナ】 | エスニック*スタイル

噛んじゃダメ【ガーナ】

皆さんは食べ物を食べるとき、勿論噛んで食べるだろう。
しかしガーナには噛まないで食べないとヤボだといわれる食べ物がある。

その名は「フフー」
キャッサバとプランテーンを蒸したものを、臼と杵でついたもの、まさしく日本で言うところの「餅」にそっくりな食べ物だ。
そのフフーはトマトベースのスパイシーなスープと一緒に食べる。

ボールのような大きな器にスープ、その真ん中に男性の握りこぶし大以上の大きさの丸めたフフーが入れてある。
それを右手で器用に、スープを小さくちぎったフフーに絡めながら食べるのだが
このとき「フフー」は噛んではいけない。
(ちなみに左手も使ってはいけない。これは手で食べる文化圏では結構当たり前の文化)

ツルリと喉ごしを楽しむかのように飲み込まなければならない。

これが日本人にはなかなか出来ない。
江戸っ子の「ソバは喉ごし、噛んではいけない」みたいな感覚なのだろうか?
(私は江戸っ子ではないのでソバは噛む)

その逆でガーナ人の多くの人が苦手なことは
日本の「餅」を噛んで食べること。

フフーと似ているのでつい喉越しで食べようとしてしまう
その結果、喉に詰まりそうになり
「日本の餅なんか大嫌いだ!」と思っているガーナ人は少なからずいるらしい。。。