私の知り合いに弾き語りを趣味でやっている人がいます。ギター片手に自分で作った歌を歌うのですが、彼が

蓄膿症で年中鼻がつまっているのです。治療をしているらしいのですが、何をしても完治しないらしく、ただダラダラと病院に通うならやめたほうがマシだ、ということで自力で治療をしているらしいです。いわゆる民間療法というやつですね。効果の程はよくわからないらしいですが、何もしないよりはマシかなという気持ちみたいです。



年中鼻づまりということで、話をする声や歌を歌う声も当然鼻声です。歌っているときは多少マシなのでしょうか。私は最初聞いたときの感想が「すごい鼻声だな!」でしたので、相当だと思ってもらっていいでしょう。本人も最初は気にしていたみたいですが、歌を歌い始めてから個性として捉えることができるようになったと話していました。とても心が楽になったみたいですね。



人から指摘されることも多かったみたいで、そのたびにあまりいい気持ちはしなかったみたいです。なんとか治したいという気持ちもあり、それはお母様の希望でもあったようです。小さいころから蓄膿症の症状があったため、お母様は治療にかなり熱心だったみたいです。それがいきすぎて、よくわからない宗教に加入してしまったこともあったんだとか。お父様に諭されてすぐに脱会したらしいのですが、何事も熱中しすぎると怖いですね。



まあ蓄膿症以外にもアトピーだったりアレルギーだったりがあったので、お母様としては子育てが人一倍苦労するものだったのでしょう。子どもが病気だと、自分のことなど二の次三の次になりますからね。彼の病気をなんとかして治そうと思ったのも、そしてそれが行き過ぎて宗教に入ってしまったことも、全ては愛情だと思えば理解
することはできます。



そんな彼が歌う歌は、どこか不器用ながらまっすぐ心に届くとてもいい歌です。言葉を飾らず、思ったことを彼らしい言葉でまとめていて、メロディのセンスもあって毎回聞くのがとても楽しみです。あくまで趣味の領域ですが、それでもライブを目標に毎日頑張れるならとても素晴らしいことだと思います。彼が尊敬していてとても好きな歌い手が尾崎豊。私も好きですね。この前カバーして歌ってくれたのが



Forget me not/尾崎 豊



忘れな草という意味ですね。心の底につきささる、とてもいい曲です。




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