体のツボは無数にあって、今でも完璧には解明できていないんだそうです。頭痛や便秘といった身近な病気から、糖尿病や高血圧に効くツボ もあって、生活習慣病にまで効果があるというのですからツボは侮れません。実際に即効性があるツボもあれば、じわじわと効いて来るものがあることを、私たちは体感ですでに知っていますよね。頭が痛いなあという時は、こめかみを押したり首の上側のへこんだ部分を押したりします。なんとなくそこを押せば和らぐことがわかっているのかもしれません。
ツボは神経ですから、神経を刺激することで色んな効果があっても不思議ではありませんよね。それでもやはり不思議なのが、効果が出る場所と実際に押す場所がかなり離れていることもままある、ということです。私は便秘症なのでよく便秘に効くツボを押します。色んなところにありますが、一番手軽に押せて簡単なのが手の平の生命線の内側、親指と人差し指の付け根ちょうど交わるあたりです。合谷(ごうこく)というんですが、まさに重なり合った谷、というような部分です。
そこをじっくりじっくり押していると、なんだか腸の動きがよくなってくるような気がします。気がするだけかもしれませんが、実際に効果があります。便秘で辛いなあと思っているときに合谷を押すと、それはそれはかなりの痛みが走ります。反対に割と快調なときは痛みはさほどでもありません。何が繋がっているのか、本当に人体は不思議ですね。
あとは冷え性のツボをよく押します。三陰交(さんいんこう)というツボで、足のくるぶし内側から指3本分ぐらい上にあがったところにあるツボです。ここを休憩時間にぐりぐりと押していると、午後から足がかなりラクになります。帰りの足のむくみも多少ましです。
薬のようにはっきりと効果が出るわけではありませんが、なにせツボはタダなんです。何回押してもどれだけ押してもタダ!なんだか某携帯電話会社のコマーシャルみたいになってしまいましたが(笑)それが素晴らしいところだと私は常々思うんですね。
ツボを間違えて押していると、ただ痛いだけでなんの効果もありません。音楽も一緒だなと思います。ツボにはまらない音楽は、どれだけいいことを言っていても全く心に響いてきません。そんなもんなんですね。