上手に情売る

上手に情売る

憐れみをもらい
今現在子のいる
親である方々に
届いて欲しい

親が子にしたこと
それがいいことわるいこと
年老いてもボケても死んでも

忘れやしない

ということ。

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『風呂』

ただの日常会話でも
この言葉を聞くと
未だに鳥肌がたつ。

憶えてる限りでは
これが最初のDVだと思う。


とある風の強い雨の日
幼稚園から帰ってきた俺は
びしょ濡れになったので
風呂を浴びる事にした。

そして夕方になり

『おーー帰ったぞーー』

父が帰宅
毎回この決まり文句に
出迎える母
それについてく兄弟達
家族が輪になって囲む
父はまんざらでもない
帰るなりすぐさま
酒とテレビと
刺身とビーフジャーキー
帰宅後の父はこんなイメージで
酒に溺れてソファーで朝を迎える
そんなこともしばしば
しかしこの日の外は雨で
時計の針が8時を差し
酒も冷めてきたころ
体が冷えたので風呂に入る様子

当時の部屋の間取りは1LDK
そこの1に全員が寝るシステム
たまたまトレイで起きた俺
眠たい目を擦る俺に父が近寄り

『一緒風呂入るか?』と言う

眠気で乗り気では無かったが
子供ながら嬉しく思い乗った。

あの時断っておけば良かったと
今でも深く後悔している。

そして風呂に入るなり
背中を流せと要求され
肩ポンポンも要求された
それはコミュのひとつと考え
体を流した二人は
向き合うようにして浴槽へ

『おい○○!声出して1万まで数えろ!そしたら風呂から出るぞ!』

数字が苦手な俺にはきつい
でも懸命に数え始め
うろ覚えではあるが
なぜか88までは数えられた。

我を忘れ数していた俺は
一瞬妙な気配を感じ
ふと父を見ると
少しうつむいた感じで
こっちを睨みあげてる
あの恐ろしい顔は
今でも悪夢として蘇る。

そして
その形相のまま口を開く

『早くしろよお前』

ゾッとした次の瞬間
指折りで数えてる
俺の両手を思い切り払われ
その勢いでタイルに後頭部を強打
そのまま仰向けで浴槽へ沈む
何が起きたかわからないが
人間の持つ危機管理なのか
手足をばたばたしながら
地上へ出ようとしている
なぜか顔が地上へ進まない
仰向けの顔に手で押さえる父
あの時のうっすら水中から見えた
風呂の電気に照らされた
父の影が鬼の形をしていた
そんな気が今でもする。
早くしろよお前
この言葉とあの行動
脳裏から消えてほしい
未だにずっと願っている。

ちなみに、

この後の俺は
風呂で目を離した隙に
勝手に自分で溺れた
と言う体(てい)になっていた。

憶えてる範囲では
これが、はじまり?と、思う
けど、記憶にない頃にも...??
流石にそれはないだろう!?
自問自答をしながら
これが最初であれ。
意味不明なことをおもい
そう願う今日この頃であった。



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