東京美術館のデ・キリコ展行ってきました!
10年ぶりの大回顧展らしく、次に見れるのはいつぞやになるそうなので、
興味のある人はこの機会にぜひ行きましょう!
キリコといえば不思議な世界に迷い込んだかのような絵。
遠近法の重ね合わせ、謎のマネキン、ベタ塗りによる特徴的な色のコントラスト。
意味がありそうで意味がよく分からないこのヘンテコな絵を形而上絵画といいます。
なんかぞわぞわさせられます。
このぞわぞわさせられる絵へとどうやってキリコが至ったのか、
展覧会では彼の作品を主な年代順で並べることで示していきます。
しかも憎いのは普通に並べるのではなく、キリコ風の遠近法を駆使した壁に
並べて展示していました。
キリコの世界に没入しながら、変な気分になれます。
*『母を訪ねて三千里』のマルコ少年もキリコの世界に迷い込んでいましたね~。
#最怖の悪夢シーン選手権
— ロヂャー (@roger_movie) March 25, 2024
ここらで久々に、アニメ界最怖クラスのトラウマ案件を投入!😱
エッシャー、キリコ、マグリット、ダリなどシュルレアリスムの博覧会。数秒に一度は時空がねじれる、凄まじい手数の高密度なシーンなので、ディテールを注意深く味わって下さいませ。 pic.twitter.com/AINpHbNWT7
妙な気分に浸りながらも、
キリコにとってのモチーフが何だったのか教科書的な知識も学べます。
キリコが受けた影響は、
抽象的な方向はニーチェやベックリンの影響、
伝統的な方向はギリシャ、ローマ(キリコはギリシャ生まれ)
技術的な方向はフランスのバロックや古典(意外とルノワールの影響あり)
とまとめられそうです。
ヨーロッパの伝統をがっつり下敷きにして、当時のカオスな学問、絵画の流れを受けていますね。
何がなんやらのキリコも過去の作品を真似つつ、オリジナルを作ろうとしていたのですね。
*キリコが描くオイディプス王。ギリシア神話、ギリシア芸術にロダンの考える人の影響を感じさせられます。
オイディプスは以前扱いましたね~。
一見意味不明なキリコの絵ですが、美術史を踏まえていくと絵を見る楽しみが増えてきます。
キリコを含め、天才は過去作をうまく真似て、自分のものにしていっているのを実感するのはよいですね。
*かの天才ピカソも物まねの天才でしたね~。
みなさんもこの夏にキリコの奇妙な世界に浸りながら、自分のインスピレーションを磨いていきましょう!
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