おすすめ度4
難易度3
社会には、市場の倫理と統治の倫理というまるで性質の違う2つの倫理があり、双方の境界線をしっかり維持するのがよいということを対話形式で示した一冊。
市場では、誠実に、競争する、新しいアイデアを出すということが大事なのに対し、統治の領域では、縄張りを確保するのが大事。そのために、取引を避け、伝統を尊重し、命令に服従する。
そう、まるで水と油かというくらい2つは違うため、変に混ぜると社会が混乱する。
例えば、ソ連は市場の倫理が尊重されるべき領域で統治の倫理が幅を効かした。誠実な仕事をすべきところがくだらない役人の縄張り意識が出て、不正が行われる。科学も市場の倫理を尊重し、研究成果に透明性を持たせないといけないのにそうならなかった。
今後社会はグローバルかとAIの発展で、国がやっていた統治の仕事を民間がやることが増えよう。そうなると、市場の中に統治の要素が侵入することが増え、現場の人間が2つの倫理の住み分けを意識的にしないといけないようになってくるのだと思う。
さて、2つの倫理の境界線はどうなっていくだろうか?
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