……行ったか…。
どうやらアリスはあの雑誌を買っていったようだな…明日は質問責めに遭いそうだ…。
店内を見ながらポケットの中を探る。
せっかく来たのだから何かしら買っていきたい。
左のポケットには何の感覚も無かった。あるのは軽い生地の手触りのみだ。
ため息と共に右に手を突っ込んだその時、指先にコツンと冷たい金属の欠片が触れたのがわかった。
「これは…」
手のひらに出したその欠片には神樹と500の文字が彫られていた。
「硬貨じゃないか! これがあれば…」
私は飲料コーナーに行き、透明な容器に入ったミルクティーを取り出した。
たまにはオル達が淹れたミルクティー以外も飲んでみたかった。
オル達が淹れるミルクティー以上に美味しいミルクティーなどあるわけがない。
だが気になるのが女心というものだ。
…多分な。
私は硬貨とミルクティーを持ち、カウンターへと足を向けた。