叔母が、母に会いに来てくれ

みんなで、ひととき楽しいときを過ごした照れ


叔母から、母の顔が見に行きたいと言われ

『おばちゃん来るけど

外にごはんでも食べに行く?

それとも、家がいい?』と母に訊いたら

『どっちでもいいよ〜』と言う


叔母に

『母はこう言ってるけどどうする?』

と訊いたら

『家でゆっくりしましょう』とのこと



『最近、体調を崩したり

あちこち痛いと言ってたから

外に出るのもしんどいのかもね』と娘と話す


あまりに若く見えるけれど

母のひとまわり下だから77歳

そりゃ身体もしんどいかショボーン



わたしは、とにかく

わずらわしい親戚づきあいが嫌で嫌で

叔母との関わりも

おとなになってからはあまりなかった

去年の母の大病がきっかけとなり

叔母との距離は

子どもの頃のようにぐんっと縮まった


ふしぎなもので

何年もろくすっぽ話もしてなかったのに

すぐに打ち解けられた


子どもの頃から

自分の娘と歳がひとつしか違わない

こともあってか

娘に買ってあげるプレゼントやおみやげも

姪であるわたしにもかならずくれた


今日も、車の免許を返納し足がない叔母を

迎えに行ったら

パン屋さんやスーパーに寄り

『これは?あれは?』

『お菓子は?夕食のおかずも買ったら?』

かごてんこ盛りに買ってくれたお願い




叔母は元幼稚園教諭で

勤め上げた幼稚園を定年退職してからは

地元の別の幼稚園に引き抜かれ

さらに、そこを辞めてからも

企業型保育園で働くかたわら大学の講師として招かれ75歳まで精力的に走り回っていた


わたしの長女にとっては

大叔母でもあり、母園の恩師


わたしの次女にとっては

おなじく大叔母でもあり

おなじ幼稚園教諭の大先輩


母にとっては

歳の離れたかわいい妹



わたしにとっても

叔母はかけがえのないほかならぬ人だ



母同様、叔母のことも

たいせつにしてあげよう

生きている間にたくさん

叔母に恩返しをしよう