今日は母のがん術後の定期検査の日でした

術後半年経ったので、
今日は血液検査+CT検査でした


診察を待っている間、
隣に座っていたおじちゃん
(60〜70代ぐらい)が
話しかけてこられました
人の良さそうな、そして人が好きそうな
おじちゃんです
『おかあちゃん、どこが悪いの?』
ストレートに訊かれ
『上行結腸がんの術後の定期検査なんです』と答えたら
『ぼくもよ、定期検査
直腸がんでね』と言われる

『今日は血液検査だけなんやねんけど』


『がんは、あれよな
悪いとこ取って終わりじゃないていうか
再発のおそれがあるから怖いよな〜』

『本当そうですよね』とうなずくと

『普段はな、そこまで気にはしとらんけんど、検査の日が近づくと
こうなーんか落ち着かんでな』

『わかりますわかります
そうなんですよね』と答えると

『5年よ、5年は繰り返さんといけん
はぁ〜しんどいなぁ』

『はい、よーくわかります』
『よなぁ』
ふたりでうなずきあいました

先に診察室に呼ばれたおじちゃんは
しばらくして、
おそらく血液検査の紙を持って出てきて
『セーフやったわ』と声をかけてこられた
『良かったですね』と答えると
『おかあちゃんもきっと大丈夫やで』

エールをもらった気がして勇気が出ましたお願い

去っていくおじちゃんの背中に
『ありがとうございます』と声をかけました

それからすこしして
母の番号が呼ばれ診察

ありがたいことに
再発の疑いはなし
とのことでした

診察を終えて、診察室を出ると

帰っていったはずの
おじちゃんが😳

おじちゃん、母とわたしに気づき

『どうやった?
気になっての』

『再発してなかったです
大丈夫でした』

と言うと
破顔して
『良かったなぁ、
なぁ、おかあちゃん』と母に

母は理解してるのかしてないのか
『ありがとうございます』
おじちゃんに手を合わせていました笑


総合受付まで一緒に歩きましたが
『あっうちのおっかぁに
連絡するの忘れとった』
電話をかけ始められました

『あっもしもし
かよこさん?』

おっかぁというわりには
奥様のことをしっかり、
"さん付け"で呼んでいて
笑えました笑

『再発しとらんかったわ』
うれしそうに奥様に語りかける
おじちゃんの姿にほほえましくなりました照れ


おじちゃんとは

『また会うかもしれんな
おたがいがんばろうや
"がん"なんかに負けちゃつまらんよ』

『はい、また
がんばりましょうね』
声をかけ合い別れました


共にがんと闘う"同士"と
出逢ったようなきもちになりました

母ががんにならなければ
出逢うこともなかった人です

すこしだけ
"がん"に感謝しましたお願い