経緯はこちらから下矢印
転院して3日目
食事を摂りたがらない母に
きついことばや態度を
投げかけてしまったわたし

母は、耳の聴こえが悪い分 
人の表情をつぶさに感じ取ります

きっとわたしの
いらだちややるせなさを
感じ取っていたのだと思います

だんだん 
表情が暗くくもってきました

介護スタッフさんが
『もう食べられないかな』と 
聞きに来られたので
のどを通らない
胸がムカムカすると言ってると言うと
すぐに看護師さんに伝えてくださり
看護師さんが様子を見に来られました

『おなかが圧迫されてると 
胸のあたりがムカムカ
してくるかもしれないね
ちょっと食べるときの体制
工夫して見ようかな』と言ってくださり
『リハビリもまだ始まってないから
胃腸もなかなか動かないから
おなかもへらないよね』
そのことばがけとやわらかい表情に
すこしホッとするわたし

母は、おそらくわたしに
問いつめられて追いつめられて
疲れきった顔をしていたので
このままわたしが
ここにいてもよくないなと思い
母に
『一旦帰るね
夕方また来るからね』
と声をかけました

髪が目にかかっていたので整えていたら
わたしの手を握って母が
『ごめんね』と言いました
『食べられなくてごめんね』

『わたしの方こそごめんね
家に帰ってこなくていいなんて
言ってごめんね
本当は帰ってきてほしいから』
母を抱きしめて泣いてしまいました

すると
『ごめんね、ごめんね』
母も泣き出し

ふたりで抱き合って
わんわん泣いてしまいました


心配して、やってこられた
さっきの看護師さん

『娘さん、すこし話しましょうか』
声をかけてくださり
話をすることになりました


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