○書籍「ピコ太郎のつくりかた」/古坂大魔王・著 | 悪の司令官の耳目思記(じもくしき)

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外出した時のことを題材に思ったことなどを、書いていきます。

 2016年9月28日を境に、あっという間に地球規模で有名になった『ピコ太郎』のプロデューサーである著者が、幸運に恵まれた奇跡の産物と思われがちな配信動画に秘められた熱意と戦略を解説している書籍で、初版とNDCは2019年1月30日/767.8です。

 1分間の動画の中に、プロの音楽家にしかわからないような、ツウ好みのこだわりを徹底的に放り込んだ結果、アメリカの音楽プロデューサーが気に入ってジャスティン・ビーバーに紹介され、世界中に拡散したということらしい。

 著者が伝えたいことを、目次の項目として簡潔にまとめられているので紹介。

◇スキマで生き残る

 №01:勝負するため外に出て行く
    ・新しい場所へ出て行け
 №02:スキマを見つける
    ・自分はどこでなら勝てるのか見極めろ
 №03:自己評価より他者評価
    ・熱狂と冷静・自分と他人を往復しろ
 №04:転校生のままでは笑いはとれない
    ・知られることを意識せよ
 №05:「くだらない」にこそ価値がある
    ・自分の仕事の意味を考えろ

◇誰にもわからないこだわりと
 誰にでもわかる伝え方

 №06:裏と裏を掛けるとメジャーになる
    ・こだわりを徹底せよ
 №07:パッと見のわかりやすさと徹底的なこだわり
    ・本物に届けろ
 №08:なんでvsどうせ
    ・人生の主人公になれ

◇技術がヒットを生む

 №09:全ては「間」が決める
    ・「間」を支配せよ
 №10:「大きい音」が感動を生む
    ・「音」を支配せよ
 №11:見えないものを見せる力
    ・見せたいものを明確にせよ
 №12:お客さん目線を常に持とう
    ・人からどう見られているかを忘れるな
 №13:情報量を引き上げるための編集技術
    ・「おもしろい」の基準は時代によって変わる
 №14:過去の技術の蓄積はいずれつながる
    ・無駄な経験はひとつとしてない

◇世界でバズる方法

 №15:デジタル技術の進化がスターを作る
    ・ルールができる前にポジションをとれ
 №16:未知の世界に軸足を移す
    ・見よう見まねでやってみろ
 №17:バズる3条件
    ・多面的、一極集中、スピーディー

◇世界と向き合うコスプレ力

 №18:別人・ピコ太郎が世界に出て行く
    ・コスプレ気分で恥を捨てろ
 №19:熱いことに恥ずかしがらない
    ・熱いことをバカにするな
 №20:世界のどこでも自分は自分
    ・合わせなくても大丈夫

◇最終的には愛なのさ

 №21:愛を与える者が一番強い
    ・give・give・give
 №22:愛こそ最強の法則
    ・人を支えてくれるのは愛しかない


 ここまで考えていたとは、著者は凄い熱意だな。 

 それに比べて、筆者は生半可な熱意だったため、老いによる体力低下とコロナ禍が重なり、漠然とした将来が見通せなくなって、読書しても読了日記が書けなかった。

 やっと気力が戻って久々に読了日記を書いたけど、どうかなぁ。