○書籍「超訳 論語と算盤」/渋沢栄一・著:阿部正一郎・訳 | 悪の司令官の耳目思記(じもくしき)

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 大正5年に刊行された渋沢栄一の著書「論語と算盤」を、現代語に翻訳し、補足しながら分かりやすく解説している書籍で、初版とNDCは2011年6月2日/335.13です。

 20代の頃、西川口から新橋までの通勤電車の中で城山三郎の企業(戦後起業)小説の古本文庫を何冊か読んでいたが、共通する宗教感みたいなものを認識していたが、それが「論語と算盤」のおかで、武士道と判明。

 さらに、本質と本筋を見抜く天才である渋沢栄一は、武士道精神を養うには、論語で養えるとして「武士道と算盤」ではなく「論語と算盤」となったのである。


 著書で初めて知った興味深い単語が『徳育』と『修養』。

 徳育とは、簡単に言えば「心を育てる」ことであり、他人への思いやりや気遣いを実践して、自分の心はもちろん、周囲の人々の心も良い方向に育てることだと思う。

 修養とは、辞書によると「学問をおさめ、徳性をやしない、より高い人格形成に努めること。精神を練磨し、品性をやしない、人格を高めること。」とあり、これは生涯学習のテーマとして、図書館の蔵書で学ぶ理由になると思う。


 ちなみに、最近知ったのが『勉強』と『学問』の違い。

 勉強とは「勉めることを強いる」となり、他人からやらされている感が大きい。

 学問とは「問いを学ぶ」もしくは「問いから学ぶ」であり、「問いを立てて、答えを見つけることで学ぶ」となります。仕事でも日常生活でも、何か良い方法はないかと思い、図書館の蔵書を調べたりして見つけ出すと、身につくんだよなぁ。