今は四字熟語になっている『温故知新』って、論語から来ているとは知らなかったなぁ。
興味深いと感じた論語を幾つか紹介。
◇「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
(ものをただ知っている人は、それを好きな人には敵わないが、それを好きな人は、それを楽しんでいる人には敵わない。)
著者は「知る」と「好む」の差は理解出来るが、「好む」と「楽しむ」の差がよくわからないらしいが、筆者の考えでは、「楽しむ」≒「クリエイター」ではないかと。
音楽で例えると、「聴いたことがある」と「ファン(オタク)」が、「知る」と「好む」であり、「楽しむ」は、「演奏」かと。
筆者は、緊急事態宣言が発令されたおかげで、読書や映像視聴は楽しんでいるが、執筆活動はまだ楽しめていないことを実感。思わず、ソーシャルゲームを始めてしまい、夢中になってしまった。
緊急事態宣言が解除され、スマホでの執筆活動を再開する際に、どうしたら楽しんで出来るかを考えた結果、ソーシャルゲームをヒントに、作業用BGMとしてゲーム音楽をスマホで流しながら執筆すると、予想以上に集中出来ることが判明。やっぱり、ドラクエの音楽は最高だな。
◇「人能く道を弘む。道、人を弘むるに非ず」
(われわれ一人ひとりが努力することによって、社会は良くなっていく。道徳や規則が自動的に人や社会を良くしてくれる訳じゃない)
筆者は先日、渋沢栄一の『論語と算盤』超訳版を読了したが、その中で初めて知ったのが『徳育』という言葉。道徳教育という意味もあるが、真意は『心を育てる』であり、日本経済が衰退した理由は、『徳育』をおろそかにした結果だと思う。
◇「徳は孤ならず。必ず鄰あり」
(己の力を信じろ。正しく生きていれば、孤立することはない。必ず共感してくれる人が現れるから)
◇「君子は言に訥にして、行に敏ならんと欲す」
(良いリーダーは能弁であるよりも、行動で示す)
◇「君子は上達す。小人は下達す」
(良いリーダーは大局を見るが、ろくでもないリーダーは重箱の隅をつつくばかりである)
◇「君子は諸れを己に求む。小人は諸れを人に求む」
(良いリーダーは失敗の責任を取るが、小人物は部下のせいにする)
他にもいろいろと紹介したいけど、解説が長くなるのが残念。要約版があるといいんだけどねぇ。