○書籍「一発屋芸人列伝」/山田ルイ53世・著 | 悪の司令官の耳目思記(じもくしき)

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 お笑いコンビ髭男爵のツッコミ担当であり、自身も一発屋芸人である著者が一発屋芸人にインタビューする連載企画をまとめた書籍で、初版とNDCは2018年5月30日/779.14です。ちなみに、この連載は「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞しました。

 掲載された芸人は以下の通り

◇レイザーラモンHG

 実は、一発屋を集めた会合やイベントの旗振り役である彼に活動理由を問いかけると……

「一発屋と呼ばれる人達は、〝キャラ芸人”が多い。キャラに入り込むタイプの人間は、社交が苦手で、孤立する人が実は結構いる。だから、『一緒にやろうや』と」

「僕達には、経験してきたものをこれからの一発屋に伝える役目がある『ブレイクしたらこんなことが起こりますよ……だから気を付けましょう!』と、毎年誕生する一発屋の子達に対処法や、受け皿を提供したい、そんな組合的なスタンスでやらしてもらってる」

「僕達って、飽きたとか、面白くなくなったとか言われるけど、その言い方はあっていないと思う。やってることはずっと面白い。ただ、皆が〝知り過ぎてしまった”だけ。そもそも、面白いものを提供したからこそブレイクしたんやから!」

  冷静に現状を分析出来てるし、将来を見据えた行動を起こしてるのが凄いな。

 この方の奥さんも素晴らしい人で……

「2009年、プロレス仕事で大怪我を負ったHGが休業を余儀なくされるまで、彼女は専業主婦だったが、夫が入院した翌日から仕事を探し始め、石鹸やスパッツのプロデュースで大成功。今では、年商5億。女傑である。」

 人間って、平時より非常時になると、隠れていた本性が現れるのだが、ここまで出来る人はなかなか居ない。


◇コウメ大夫

◇テツandトモ

 この二人組の場合、一発屋の勢いで知名度が全国区になり、あとは各地を回り、主催者にご当地あるあるの〝裏取り取材”をしてから、『ご当地なんでだろう』を披露するという、まさに営業向けのネタであり、二人とも歌手を目指していたほどの実力者なので、他の一発屋芸人とは何か違う気が……。

◇ジョイマン

◇ムーディ勝山と天津・木村

 芸人でありながら、ロケバス運転手になったお二人

◇波田陽区

 ……残念!実力である運を使い斬り!

◇ハローケイスケ

◇とにかく明るい安村

◇キンタロー。

 前に社交ダンス世界選手権に挑戦する番組企画をチラッと観たことがあったが、てっきり隠れた才能が発揮されたかと思いきや、関西外国語大学短大のダンス部に所属し、在学中に全国大会サンバの部で四位入賞する程の実力者だったとは、知らなかった。

◇髭男爵

 残念ながら『天装戦隊ゴセイジャー』のことが黒歴史になってる。

 芸人の知名度アップには繋がらなかったかもしれないが、せめて出演したことで得た成果ぐらいは語ってほしかったなぁ。

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