○書籍「迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか」 | 悪の司令官の耳目思記(じもくしき)

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 「スミスの本棚」で紹介された一冊で、訳者あとがきを要約すると、「我々の祖先が経験してきた過酷な環境や疫病の脅威から生き残るために進化させてきた遺伝形式が、現代社会の生活と合わなくなったのが、遺伝的な『病気』の原因の一つ」らしい。

 ネズミや病原体が、すぐにクスリの耐性をつけてしまうのは、寿命が短いから世代交代の時間も短いから、進化の過程も早くなっているという発想は無かったなぁ。

 老化とセックスと生殖は、「種のアップグレード」戦略に必要なシステムなのね。
こうして考えてみると、よく出来てるわ。

 類人猿から人類に進化する過程で、海や湖などの水際での生活が、大きな影響を与えている可能性が高いという話は、知らなかった。

 それにしても、遺伝子の働き方の説明で、トヨタの「カンバン方式」が出てくるとは思わなかった。

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