いよいよ音楽発表会で
僕たちのクラスの番になりました!

1曲目が終わり
僕が指揮者をする2曲目になりました。

おもむろに正面真ん中に立ち
観客に向かって一礼をして

クルッと同じクラスの生徒の方を
向いて回り指揮棒を構え

ピアノが鳴り
翼をください」の曲が始まりました!

中々良い調子で進み
サビにはいるところで

他のクラスのユージから
アキラ~少林寺~少林寺~
絶叫して
僕の鉄板ギャグを催促しています。

当時の僕はウケル為なら命懸け
だったのでやるしかないと
腹をくくりました。

指揮棒で上下上から三角を描くのですが

指揮棒で三角を描いた流れから

映画「少林寺」
のアクションの真似で

ハー、ハー、ハー、ハッハッ

と、実演入りで突きをしたのです!

会場は爆笑爆笑になり
文枝師匠に似た女の担任は

鬼のような形相でこっちを睨んでいます
音楽の先生も舞台上の袖で

「違う違う~こうして~こう~」

と正しい振り方をせよと絶叫しています!

すぐさま、僕も少し動きを間違えた
という顔をして最後まで終えました!

舞台上で一礼して下がると
怒り狂ったムキー文枝師匠似の担任が

やっぱりアンタはやりよった~
やると思ってん、ホンマにもう~

と、怒りが治まりません。

僕も
すみません。指揮が難しくて

とごまかして言うと
火に油を注いだようで

延々と説教をされましたショボーン

エライ目にあったと思いながら
廊下に出るとユージが立っていました。

「まさかホンマにやるとは思わんかったわ~」
と気楽に笑って爆笑言ってました。

ホンマ、お前がやらすから
という思いと
美味しいフリ有難うの
両面あったんですが・・・

大変な音楽発表会でしたが
舞台上であれだけの人から

爆笑をとるのは気持ちよく
お笑い芸人さんの気持ちがわかった

中二の僕でした照れ