10mの崖を中学二年の僕達は
縦一列でよじ登ろうとしましたが

顔面に土が落ちてきてダメなので
横一列で崖を登ることにしました。

岩の凹凸がある場所はいいのですが、
凹凸がない場所は登りにくいのです。

誰が一番速く登れるか勝負したんですが
僕の場所は凹凸がなく

非常に苦戦しました。

途中、あまりにも凹凸がなく
草を引っ張ると
抜けて落ちそうになったり

指が岩の凹凸に引っかからずに
30センチズリ落ちたりと大変でした笑い泣き

崖の上からみんなが応援してくれ
サンダルをこっちに投げろと言われ

投げると上の友達が受け損ねて
落ちてきて片手でナイスキャッチ
したりと大変でしたガーン

しかし、なんとか後、
50センチで上に着くという所で
ムラッチが崖の上から体を伸ばし

「俺の手に捕まれ!

と言って右手を差し出してくれました。

ムラッチが天使に見えたのは
言うまでもありませんラブラブ

ガッチリと右手を掴みながら

「ムラッチ、俺たちは一生友達だ

そう思った瞬間、
なんと岩を掴んだ左手が外れたのですガーン

ちょうど、リポビタンDのコマーシャル(ちょっと古いか?)

ファイト・一発」の状態になったのです。

当時、中2で50キロあった僕の体を

ムラッチの右腕一本で受けとめる形に
なりました。

ブラーンとムラッチの右腕一本に
ぶら下がる僕は

下のテトラポットを見て
突然恐怖を感じました。

すると、さっきは天使だったはずの
ムラッチがな·なんと・・・・

「痛い~手ェ~ちぎれる~手ェ~離せ~」

と、天使から悪魔に変身したかのような
信じられない一言を言ったのです。

絶体絶命の僕は~一体~
どうなってしまうのか~???

(続く)