▼ 競歩中継の絶対的タブー

男子50km競歩を見ながらこれ書いてますが、実況中継・解説、そして
レース後のインタビューでは、「歩く」という言葉が溢れています。
画面越しに見ても、小走りちゃうん!と思っちゃいますけどね。

中盤、ある有力選手が足を止めて休憩、レースに戻るか思案する
様子が映し出され、現地リポーターが「○○選手、走り出しました」と
レースに復帰したことをリポートした瞬間、間髪入れず解説者が
えぇぇっっ!? 走ったんですか? 歩き出したんじゃなくて・・・」
リポーター慌てて「すみません、歩き始めました・・・」と訂正。
まるで放送事故か?と思わせるようなトーンでのやり取りに爆笑して
しまいましたw

最終周、2位をタイム差で3分、離して独奏するトップの選手に対して
「ウイニングラン・・・いえ、ウイニングウォーク」と言い直した
実況アナはご愛敬?

日本3選手がゴール(完走ではなく完歩)した後、現地の松岡修造さんは
振り返りコメントで「走り」と何度も言っちゃいましたねw

 

▼ 新々々月面宙返り

体操競技の実況でよく聞く「シンシン○○」
私は20年近く、このしんしんは「新々の○○」と思ってました。
つまり、月面宙返り → 新月面宙返り → 新々月面宙返り
と技の進化形に対して「新」を重ねていくものと理解していました。

そもそも、体操実況で技名のテロップが表示されることは少なく
技の名前を聞いたところで違いや難易度なんてわかるわけありません。

「新」はあって、なぜ「続」や「改」はないんだろう?
「新々」が「伸身」だと知ったときは、やられた感ハンパなかったです。

体操男子個人総合で優勝した橋本大輝選手の最終種目・鉄棒の
フィニッシュは用意した決め文句を使わずに「伸身の新月面宙返り!」
と冷静な実況でしたね。

 

▼ ゴン攻めはわかるやろ?

数年前、お相手いただいた風俗嬢に「ガシ○ン上手いね」言われて
「はぁ?」って感じでした。言葉の意味がわからんかったので。
今でいう「ゴン攻め」のこと。嬢から教わりました(恥

 

▼ トリプルルッツ・ダブルループゆわれても・・・

サイボーグのように技名の連呼に終始したフィギュアスケート解説の
八木沼純子さん。アクセルは何となく?だけど、ループもトゥーも
ルッツもその違いがわからない視聴者がほとんどと思いますけど。
とは言え、見せ場のジャンプを扇情的に解説するのも不釣り合いで
ある意味、八木沼さんスタイルが究極のフィギュア解説なのかも
しれません。
 

 

▼ 陸上中長距離は、あの人

特にシドニー2000女子マラソン以降は、マラソンはじめ、陸上の
中長距離レースの実況解説において不動のポジションを築いた
増田明美さん。

選手本人はもちろん、関係者やチーム・大学・実業団への取材、
はたまた選手のご家族にも話を聞きだす、まさに足で稼いだ
生身の情報、しかもレース自体には無関係なことも「参考情報」
として実況にエッセンスを加えまくる増田さん。

「個人情報ダダ漏れやん!」とクレームめいたネットコメントを
書く奴がいたとしても、本気で思ってる人はほぼいないでしょう。
実況自体が尺が長いので、その点も増田節の効きが生きてきます。
特には役に立たないであろうプチ情報はともかく、レースそのものの
展開予想・解説が素人にとてもわかりやすく、増田さんの予想が
レース後半に反映されることも多いですね。

今回も期待してます!