タイトルの一件、4~5年前くらいのことかと記憶してましたが、
2011年9月、つまり9年も前の出来事でありました。

「3連単の的中者なし → 特払い」はいくつか事例はありますが、
枠連がらみの特払いはこれしか知りません。

※ 現在、枠単を発売している地方競馬は南関東4場と金沢競馬のみ


▼ 2011年9月20日(火) 笠松競馬 2R 11:30 サラ系3歳3組 ダ1,400m 10頭

このレース、リアルタイムでネット観戦していました。(たぶん、何かしら馬券買った)

なので、よーく覚えております。

結果は次のとおり。

  単 勝  10,040 円
  複 勝  210 円/790 円/2,130 円
  枠連複    5-6  14,810 円  22番人気
  枠連単    6→5  的中なし  →  特払い 70 円
  ワイド  発売なし
  馬連複  5-6  14,490 円  26番人気
  馬連単  6→5 207,160 円  78番人気
  三連複   31,480 円  63番人気
  三連単  721,620 円  483番人気

確定後、オッズを見たら枠単(笠松競馬では現在発売なし)は

売上げ883票のうち、6-5のみ0票でした・・・

「現在オッズ 0.0」の枠単「6-5」にポチッと1票穴埋め購入したとすれば、
当時の払戻率73.8%(←以前の二段階控除。全賭式共通の払戻率)で
計算すると、配当金額は65,230円になります(一応、ひとり占めだよ!)

妥当な金額と言えなくもないですが、6番も5番も1頭枠なので馬単配当と
同程度の金額であってほしいところ、売上げの少なさでこれが限界。
ちなみに馬単の的中は1票のみです。

無理に合わせることないのですが、馬単2~3票、枠単1票ならバランスとれた配当。

ちなみに、枠複と馬複の配当金額は偶然にも同金額レベル。

このレースの賭式別売上げ票数は次のとおり。

的中票数も計算してみました
  単 勝  816票  6票
  複 勝  926票  的中票数の逆算は無理!
  枠連複 1,805票  9票
  枠連単  883票  0票
  馬連複 2,945票  15票
  馬連単 2,807票  1票
  三連複 5,544票  13票
  三連単 19,556票  2票


▼ ネット購入の普及と地方競馬の持ち直し

2011年の売上げの少なさには寂しさも禁じ得ないので、
2019年同時期の笠松競馬の売上げを調べてみました。

比較対象
  2011年9月20日(火) 笠松競馬 2R 11:30 サラ系3歳3組 ダ1,400m
  2019年9月13日(金) 笠松競馬 2R 11:30 サラ系3歳11組 ダ1,400m

※ 2011年は場内・場外、オッズパーク、楽天競馬で購入可能
  2019年は場内・場外、オッズパーク、楽天競馬、SPAT4で購入可能
  (↑ 金曜日のため、JRA IPAT地方競馬はお休み)

         2011年   2019年
  ----------------------------
  単 勝   816票  18,622票
  複 勝   926票  11,669票
  ワイド   発売なし 17,725票
  枠連複  1,805票   2,806票
  枠連単   883票  発売なし
  馬連複  2,945票  16,748票
  馬連単  2,807票  20,671票
  三連複  5,544票  31,053票
  三連単 19,556票  83,798票
  ----------------------------
  合 計 35,282票  203,092票

1レースのサンプル比較ではありますが、売上げアップは一目瞭然です。
また、笠松競馬においてはJRA IPAT地方競馬の力に頼る比率は低い模様です。

(注 : 通常の開催曜日によりIPAT依存度が高めの競馬場もあります)

この平場2Rで着賞金を比較すると、
       2011年  →  2019年
  -------------------------------
  1着 180,000円  →  270,000円
  2着  36,000円  →   63,000円
  3着  18,000円  →  27,000円
  4着    0円(悲 →  19,000円
  5着    0円(涙 →  14,000円

騎手からすれば1着以外は入着しても小銭ほどのレベルですが、
賞金が上がったのは何よりのことです。


▼ 会員数の増加

ネット販売サイトを見ても、現在会員数を公表しているところはありません。
しかし、NAR地方競馬全国協会のお堅い年次報告PDF資料を眺めると、
各社のおおよその会員数を知ることができます。(単位は万人)

          IPAT SPAT OddsP 楽天
  ---------------------------------------
  2012年度末 不 明  37   28   15
  2013年度末 約300  39   32   18
  2016年度末  372  50   52   30

この増加傾向はいまも続いているものと思われます。

今回、わずか1レースですが2011年と2019年の売上げ比較をしてみました。
2011年時点で会員になってる人たちは、元々がヘビーユーザー層です。
そうは言っても平日ゴリゴリに地方競馬馬券買ってた人は少数派でしょう。

近年の大量TV CM投入戦略が功を奏し、ライトユーザーの掘り起こしに
成功した賜物と言えますね。スマホ普及がひと役買ってる一面も大。

自席PCでは無理だけど、勤務中でも休憩の合間にスマホでぽっちり

馬券購入できますしね。

今の数にまで整理された地方競馬は、しばらくはどこも安泰のようです。