MT3608電源モジュールのノイズ評価と対策 | 悪食釣り師のつれづれ日記

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MT3608電源モジュールを入手してノイズ対策しましたので、結果の備忘メモです。

 

今回の検討をする前に以下の記事を参考にさせて頂きました。

 

MT3608を使った昇圧モジュール、出力のリップル対策

MT3608モジュールのテスト

2A STEPUP コンバーター MT3608基板の確認

2A STEPUP コンバーター MT3608の確認[1]

2A STEPUP コンバーター MT3608基板のリプル確認

 

 

購入はAliexpressの以下の業者から

1個だと送料の方が高いので、20個注文

 

MT3608電源モジュール販売画面

 

 

届いたのは10枚1セット品が2枚

 

 

MT3608のデータシートは、Aerosemi社のHPには見当たらなかったので別のサイトからダウンロード

電源モジュールの回路構成はデータシートの推奨と同様です。

 

MT3608のデータシートから抜粋

 

SX1308のデータシートはSuosemi社のHPに以前はアクセスできましたが、

2023.1.26に確認したときには見ることができませんでした。

今は別のサイトからダウンロードしないと見られないようです。

 

ちなみにSX1308のデータシートにある推奨回路は、

で、別の特性データも全く同じグラフが載っています。

 

 

今回はノイズの評価を実施。

負荷抵抗100Ω、入力電圧5V、出力電圧12Vの1条件のみ。

私の用途がオペアンプの電源で100mAも流せれば十分なためです。

 

まずは初期


数Vp-pのスパイク状のノイズがあります。

ノイズの発生が散発的なので、スイッチング周波数の1.2MHzに着目して時間軸を1us程度にセットすると見落としますね。

 

 

パターンを眺めて、対策スタート

以前SX1308を使った電源モジュール基板よりも考えられた部品配置になっています。

SX1308電源モジュールのノイズ低減の検討

 

ショットキーダイオードSS34のカソードからMT3608までの配線が長いので位置を変更、

22uHから積層セラミックに最短距離でつなぎます。

 

 

ついでに発振防止対策として積層セラミックに並列で47uFを追加

 

 

大きなスパイクは無くなり、ノイズは1Vp-p以下に。

 

 

出力に6uFを追加

(10uFと表記されている中華製で自作回路に使い始めたコンデンサにレコ)

 

 

ノイズは0.3V程度に

 

 

インダクタを追加するためにパターンを1ケ所カット

 

 

12uHを追加して6uFとでLCフィルタを形成します。

12uHは共立エレショップ(デジット)で200個500円で購入したジャンク品

シリーズ抵抗が0.6Ω程度ありますので、電流を多く流す用途には向きませんが100mAなら約60mVの電圧降下ですので許容することにします。

 

 

 

LCフィルタ(ノーマルモード)は効果抜群で、ノイズは50mV以下に。

 

 

ダメ押しで出力に100uFを追加

 

 

ノイズは半減して20mV以下に

 

 

以前購入したSX1308の電源モジュールより対策し易い基板でした。

 

 

評価のために繋いでいた配線をはずした状態

 

 

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自作回路に使い始めたコンデンサ