『コカイン・ベア』 これはシリアスか?コメディか? | 悪食のシネ満漢全席

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ろくに情報知らぬまま、当たり屋みたいに突撃して、 しょーもない感想を言い合って、備忘録代わりに残します。 かなりの無責任、言いたい放題、無礼千万をお許し下さい。

 

悪食 65点
今年 93本目

監督 エリザベス・バンクス
脚本 ジミー・ウォーデン
出演 ケリー・ラッセル
   マーゴ・マー
   レイ・リオッタ
   オールデン・エアエンライク
   オシェア・ジャクソン・Jr

実際の事件に着想を得て描いたクマがコカインを食べて凶暴化した騒動。何じゃそりゃ?
六本木TOHOシネマズへ。

鑑賞結果、これはシリアスなのか?コメディなのか?中途半端?それとも新しいジャンル?微妙です。

ここからネタバレ満載でいきますのでご注意を⁉️



メキシコからアメリカへコカインを密輸しようとしている男。その方法はセスナ機で運びアメリカ、ジョージア州の森の上空でそのコカインを落下させ、自分もスカイダイビングして、それを回収するという方法。
しかしなぜかこの男、おかしい。イっちゃってます。コカインをつまみ食いしたかも。
コカインを投下した後に飛び降りようとしたところセスナ機に頭をぶつけ、気絶したまま落下。パラシュートも開かず、あえなく墜落死。
その男は住宅地に落下。警察は男がコカインを持っていたことから、どうやら密輸犯だと疑い、他にもコカインがあるのではと探すことになった。
運び屋の雇主の麻薬王シド(レイ・リオッタ)は部下のダヴィード(オシェア・ジャクソン・Jr」にコカインの回収を命じた。



一方、森へトレッキングに来たカップル。大自然の中でプロポーズをしたところで、アメリカンベアを発見。
アメリカンベアは手出しをしなければ、大人しいクマであると観察していると、どうも様子が変だ。


まるで薬中の様に木に自ら頭を叩きつけたりと異常な行動。するとクマはこのカップルに気がついた。
カップルを襲うクマ。女性は熊に捕まり藪の中に引き摺り込まれて喰われてしまった。



絵を描くことが大好きな13歳のディーディーは、友達と学校をサボって森へ。


そこで大量のコカインを食べて凶暴になったクマに遭遇。逃げ出した。


ディーディーの母親のサリ(ケリー・ラッセル)は学校からディーディーが登校していないことを聞くと森へ探しに来た。


森を守るレンジャー、リズ(マーゴ・マーティンディル)や救急隊、コカインを探しに来たダヴィード(オシェア・ジャクソン・Jr)、刑事に麻薬王シド(レイ・リオッタ)と入り乱れてのドタバタ劇ではあるのだが、コカインを食べたクマが凶暴なのか?ラリっているのか?
つまりこの映画はシリアスなのか?コメディなのか?なかなか判断の難しい映画です。


何故ならクマがコカイン食べてラリるのもコメディチックで面白いのだが、その反面このクマの凶暴さは人喰いクマそのものでスプラッター映画の様に血みどろに喰い荒らすのです。


そしてラストにはそのクマの子グマまで出てきて可愛いなぁと観ていると人間の腹を割いて内臓を貪り喰うというこれぞ人喰いクマの子。
そしてコカイン・ベアから子供達と母親は逃げおおせるのですが、コカイン・ベアはラリったまま森にいるという設定で終わります。
さて、この映画は面白いのでしょうか?
悪食は微妙だなぁと感じながら劇場を後にしました。

さて、皆さんはこの映画をどう観ます?