『海底47m 古代マヤの死の迷宮』 このダサい邦題が映画をよく表しています。 | 悪食のシネ満漢全席

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ろくに情報知らぬまま、当たり屋みたいに突撃して、 しょーもない感想を言い合って、備忘録代わりに残します。 かなりの無責任、言いたい放題、無礼千万をお許し下さい。

 

悪食 50点
今年 48本目

監督、脚本 ヨハネス・ロバーツ
脚本    アーネスト・リエラ
主演    ソフィー・ネリッセ
      コリーヌ・フォックス
      ブリアンヌ・チュー
      システィーン・スタローン

「海底47m」シリーズの第二弾?そんなものあるんだと板橋AEONシネマへ。

鑑賞結果、「海底47m」とは全くもって違う作品。「海底47m」のパニック感、恐怖感、絶望感には全く及びません。
全員、さっさとサメに喰われればいいのにと思う悪食は酷いでしょうか?


ここからネタバレ満載でいきますからご注意を‼️


映画始まりの掴みは実はなかなか良いのです。
暗い海の底から明るい光の射す海面に近づいたと思ったら人間が落ちて来る。
それは学校のプールでいじめっ子が大人しい子をプールに突き落としただけ。


そんな掴みにこの映画はイケるかもと思ったのに、良かったのはそのカットだけというとんでもない映画です。

「海底47m」と同じなのは姉妹というところなんですが、これも再婚同士の親の関係で姉妹にはなるのですが、黒人と白人姉妹という設定。
わざわざ話を複雑にしています。
しかも同じ高校に通っていて、いじめられっ子の妹ミア(ソフィー・ネリッセ)には姉のサーシャ(コリーヌ・フォックス)は興味も無い。


いじめられている妹を助けようともしません。
そんな姉妹の仲を近付けようと父親は2人にシャークツアーに行くように勧める。
嫌々ながら出掛ける2人。
ところがサーシャの友達のアレクサ(ブリアンヌ・チュー)とニコール(システィーン・スタローン)がやってきて2人を連れ出してしまう。


4人は秘密のケープダイビングスポットへ。


そこは父親が発見したマヤ文明の遺跡が眠る海底神殿へ続く場所だった。
彼女らは父親達が用意した装備を勝手に使ってマヤ文明の海底神殿へ潜っていくのである。



まあここまできてもうおおよその結果は見えますよね?
海底神殿に行くも何かのトラブルが起きて海上に戻れなくなり、そこをサメに襲われる。
はい、予想通りの展開になりました。


海底神殿に潜った4人はひょんなことから神殿を壊し、海底トンネルを通れなくしてしまうのです。
パニックになっているところへ救いの神が。
神殿調査をしている父親の仲間が登場。
これで助かると思ったところに真打も登場します。そう、サメでんがな。


救いの神はまずサメの餌食に。あっさり喰われます。
これで4人はさらなるパニックに陥り、キャーキャーギャーギャーうるさいったらありゃしない。
勝手に持ち出した調査用のアクアラングだから無線付きというのもご都合だけど、そうしないと海の中で会話出来ないもんね。
そんなことなので、もうさっさと全員サメに喰われてくださいとお願いしたいほどヒステリックにうるさいです。



そこに第2の救いの神が。父親です。
父親の案内で脱出用のケーブスポットに到着。
ロープで1人づつ上がれば命拾いということになるのですが、この手の映画はそれで終わるはずもなく、サメが追っかけてきたからまたまたパニックに。


ロープを上がっていたアレクサ(ブリアンヌ・チュー)にニコール(システィーン・スタローン)がしがみつくのです。しかもアレクサを足台に自分が先に助かろうとロープを登るのですが、2人の重さに耐えられないロープは外れてしまい海中へドボン。


もちろんニコールは予定通りサメに喰われてお亡くなりになります。自業自得風ですが。
このニコール役のシスティーン・スタローンは、何とシルベスタ・スタローンの娘だそうですよぉ〜。



ロープが無くてはそこから地上には上がれないと察した父親とバカ娘達3人は嫌々ながら海底に戻るのです。
トンネルをくぐり抜けて海へ出ようと試みます。
当然、次に犠牲になるのは案内役の父親。
案の定、サメの餌食となって残された3人は絶望感必至。


それでもトンネルを抜けようとすると、潮による海流で行手を阻まれます。
その海流に流されてしまうサーシャ(コリーヌ・フォックス)。
ミア(ソフィー・ネリッセ)は姉を失うのです。
そこにサメが。ミアもまた海流に流されてしまいます。
残されたアレクサはサメから逃げる為にボンベを外して溺死します。
喰われるよりマシなのか?

海流に流されたミア(ソフィー・ネリッセ)は、サーシャ(コリーヌ・フォックス)に助けられます。
サーシャは生きていたのです。
こうして2人力を合わせて海上へ出るトンネルを探していると、やっぱりサメが襲ってくるのです。


必死に逃げる2人。その甲斐あって2人は海上に出ることに成功。
崖伝いに地上へ上がれる場所を探しているとそこに船が。
船に助けてもらおうと泳ぐ2人の周りの水の色が赤い。
そう、その船は2人が乗るはずだったシャークツアーの船。


サメを誘き出す為に血や魚を撒いていた。
2人の周りはサメだらけ。何とか船に辿り着き、船に上がるミア。続いてサーシャも上がろうとしたところをサメに喰われて海に引き摺り込まれます。
するとミアは信号弾片手に海に飛び込みサーシャを咥えたサメに信号弾を撃ち込むのです。


サメはミアにも噛み付くのですが、ミアは父親に貰って持っていたサメの歯で応戦。何とか脱出。そしてサーシャを取り戻したミアはサーシャを船へ。


自分も船に上がろうとした時にまたもやサメが飛びかかってきたのです。
危機一髪に助かるミア。
こうしてミアとサーシャはサメに噛まれながらも2人して生還するのです。
エンド。

とまあこんな映画なんですが、男どもは1発で喰われたのにミアとサーシャは何故助かったのかなぁ?運がいいなぁ?
それよりも何よりもほぼ全編女の叫び声で綴られるこの映画を悪食はストレス全開で観させられて辟易しました。
もともとパニックや恐怖で叫ぶ声が超苦手なのです。
怖いんじゃ無くて、うるさくて。
今回もさっさと喰われて静かになって欲しいと願ったほどです。
ほんとに悪食は酷いやつです。


さて、この映画の見所は最初に言ったように映画の最初の掴みだけです。
「海底47m」のような恐怖を乗り越えた知性や行動はありません。
ただただ成り行きに任せているだけです。
偶然助かっただけなのです。
「海底47m」は最後の最後までドキドキさせてくれたし、助かったと思ったらそれは窒素酔いが見せた幻なんていう地獄の結末まで待っていてあの絶望感は最高‼️
そこまでの面白さはこの映画からは全く感じられませんでした。
フラグ立ちっぱなし映画は裏切ってくれないと。
予想通りじゃ、つまらんです。
チャンチャン。