悪食 70点
今年 127本目
監督 チャド・スタエルスキー
脚本 デレク・コルスタッド
シェイ・ハッテン
クリス・コリンズ
マーク・エイブラムス
主演 キアヌ・リーブス
ハル・ベリー
イアン・マクシェーン
ローレンス・フィッシュバーン
ランス・レディック
エイジア・ケイト・ディロン
「ジョン・ウィック」シリーズも三作目。前作で世界中の殺し屋達から狙われる羽目になったジョンは生き残れるのでしょうか?
豊洲ユナイテッドシネマへ。
鑑賞結果、また一作目の馬鹿馬鹿しさに戻った様な。しかし教訓は明確です。「無闇に犬を銃で撃つな‼️」皆さん、気を付けましょう。
ここからネタバレ満載でいきますからご注意を‼️
世界中の殺し屋から命を狙われることになったジョン(キアヌ・リーブス)。
1時間の猶予くらいでは逃げ切れるものではないのですが、様々な場所に武器や隠家を用意していてそこに移動する。
ジョンにかけられた賞金は15億円。
1時間の猶予も関係なしに襲ってくる殺し屋もいるから、ルールも最初からないも同然です。
NYコンチネンタルホテルに謎の女が現れます。
組織から送り込まれた裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)。
NYコンチネンタルホテルの支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)がジョン(キアヌ・リーブス)を手助けしたとして裁定を下しに来たのだ。
裁定は有罪。一週間の猶予のうちに荷物を片付け、支配人の席を降りるように命令される。
裁定人はキング(ローレンス・フィッシュバーン)のもとにも。
キングにもキングの座を降りることと、ジョンに7発の弾丸を渡したということで、7回斬られるという罰を与える。
ジョン(キアヌ・リーブス)の殺害命令はあらゆる殺し屋達に通達された。
ジョンはかつて血の契約を交わしたソフィア(ハル・ベリー)に助けを求める。
ソフィアは殺し屋だったが、現在はカサブランカコンチネンタルホテルの支配人をしていた。
前カサブランカコンチネンタルホテルの支配人は組織のトップ、風と繋がりがあると聞いていたジョンは、前支配人を紹介してもらう為にソフィアに会いに来たのだ。
ソフィアは拒むが、血の契約は拒めないとジョンは迫った。
仕方なくジョンを連れ、二頭の愛犬と共に前支配人の邸宅に赴く。
前支配人はどうしたら組織のトップ、風に会えるかを教えた礼に犬を一頭よこせと言い出した。
それは出来ないと答えるソフィアの前で手に入らないならばと、いきなり犬を銃で撃ったのである。
嫌な予感がします。ジョン(キアヌ・リーブス)も愛犬を殺されたことから今回の騒動が始まっています。
ソフィア(ハル・ベリー)はそんな短絡な人間じゃないと思っていましたが、嫌な予感は的中しました。
ジョンが止める間も無く、ソフィアは前支配人を撃ち殺したのです。
当然、2人vs多人数の銃撃戦の始まりです。
ソフィアはジョンに勝るとも劣らない殺しの技術ガンフーの達人でしかも愛犬も殺人犬。
二人の超絶殺し屋+殺人犬で前支配人宅は死体の山で埋め尽くされたのです。
そうなんです。ここでこの映画の最も大事な教訓が分かります。
無闇に犬を銃で撃つな‼️ということです。
殺されます。
でもね、犬は防弾チョッキを着ていて死んでいないんです。なのにこの惨劇は何?
砂漠で死ぬまで歩き続けると、組織のトップ、風に見つけてもらえるかもしれないという、とんでもない話に乗るジョン(キアヌ・リーブス)。
砂漠で水も無く死にかけて失神しているジョンの傍にラクダに乗った人物が現れます。
意識を取り戻したジョンに風がなぜ生き残りたいのか?と聞きます。
ジョンは答えます。
「自分が死んだら亡くなった妻を思い出す人がいなくなる。自分が思い出せば思い出の中で妻は永遠に生き続ける」と。
いや〜、恐ろしいことをジョンは言うんですねぇ。
自分のエゴの為に何十人と言う人を殺し続けると言うんですねぇ。
ここまで話が進む中でジョンは一体何人殺したのでしょうか?数えれば良かった。
風の答えは今まで通り殺し屋に戻れば許すと。
その代わり今度は辞めることは出来ないと。
そしてケジメに指を詰めろと。
ん〜、組織の指導者や殺し屋、構成員を、あれだけ殺しておいて許してくれるんだ?
指一本詰めるだけで。ヤクザか?
呆気に取られました。
そして、最初の指令はNYコンチネンタルホテルの支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)を殺すことだった。
NYコンチネンタルホテルに戻ったジョン(キアヌ・リーブス)は、ウィンストン(イアン・マクシェーン)を殺すのではなく、組織に対しての徹底抗戦だった。
あっさり約束を破ります。ジョンはルールだけじゃなく、約束も破ります。酷いやつです。
結束の硬い組織が形無しです。
組織からの暗殺軍団はすぐさま登場します。
しかし、これがSWATみたいで組織の殺し屋に見えないんですよ。
統制の取れた組織という意味ではいいのですが、キャラクター豊かな殺し屋達の登場の方が上がったような。
ここではジョンの味方はフロントマンのシャロン(ランス・レディック)とホテル従業員だけ。
組織の殺し屋軍団は最新式の防弾チョッキを着ている為、普通に撃っても死にません。
ホテル従業員は皆殺しにされますが、ジョンとシャロンは次々と新しい破壊力の高い武器を出してきて殺し屋軍団を全滅させます。
ところが殺し屋はそれだけではなかった。
裁定人が用意した忍者達がいるのです。
これも問題です。日本人だという設定みたいですが、日本語のイントネーションが思いっきり変です。
こんなところはハリウッド映画の相変わらずのざる具合。
日本人にしか違和感を感じないと思って手を抜いています。舐めてます。
残念‼️
この忍者達が面白いのは、ジョン(キアヌ・リーブス)と戦えることを楽しんでいるところです。
伝説的な殺し屋であり、憧れの的のジョンと一戦を交えるのが嬉しくて仕方がないといった風情。
こいつら本当に殺し屋なのでしょうか?
勝つチャンスは無数にあったのに、結局はジョンに負けるのですから。
笑えるシーンなので許しましょう。
裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)は、分が悪いことを理解すると支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)に停戦案を持ちかけます。
ジョン(キアヌ・リーブス)を殺したら、ウィンストンの殺害命令は取り下げ、NYコンチネンタルホテルの支配人として今まで通りにすると。
ウィンストンはその提案を飲み、ジョンをホテルの屋上で撃って地上に落とすのです。
普通なら死にますわな。
軒や階段などに当たりながら裏のゴミ集積所に落ちるジョン。
裁定人はジョンの死体を確認しに行くと姿は消えているのです。
不死身のジョン(キアヌ・リーブス)はホテルの屋上から落ちても逃げたのか?
実は浮浪者を一手にまとめ上げているキング(ローレンス・フィッシュバーン)がジョンを助け出したのだ。
キングも7回も斬られながら生きていたのだ。
キングは組織に反旗を翻した。
こうしてこの映画は終わります。いや〜、まだまだこのシリーズは続くということですね。
しかし世界的な組織力を持った殺し屋組織に対して反旗を翻す一組織が対抗できるのか?というより今までよく組織として成立していたなというくらいジョンという一人の殺し屋に引っ掻き回され、瓦解していく組織構造は一体どういうことなのでしょうか?
ゾウとアリが喧嘩しているようにしか見えないのですが。
しかもアリはエゴの塊で切れやすいときてる。
冷静な殺し屋というのは流行らないんでしょうか?
馬鹿馬鹿しいくらい人を殺しまくるこの映画。
真面目に考察するだけ無駄でしょう。
それならば思いっきり人殺しの極意を楽しむしかないのでしょう。
折角、二作目では脚本的に面白い流れになったのに破茶滅茶な一作目に逆戻り。
だからこそ「ジョン・ウィック 」シリーズは面白いんだと自分を納得させてみました。
何も考えずに究極の殺人技術と死体の山を観に行くには、これほど適した映画はありません。
誰か死んだ人数数えてみて(^ ^)
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