『ジェラシック・ワールド 炎の王国』 どないするつもりでしょう? | 悪食のシネ満漢全席

悪食のシネ満漢全席

ろくに情報知らぬまま、当たり屋みたいに突撃して、 しょーもない感想を言い合って、備忘録代わりに残します。 かなりの無責任、言いたい放題、無礼千万をお許し下さい。

 

悪食  70点

今年  105本目

 

監督  ファン・アントニオ・バヨナ

主演  クリス・プラット

        ブライス・ダラス・ハワード

        レイフ・スポール

        ジャスティス・スミス

 

ジェラシックパークシリーズとなれば観ないわけにはいかないでしょう。

話はマンネリでも恐竜はあがります(^O^)

 

鑑賞結果、ジェラシックシリーズもマンネリ化は酷いです。

話もどうすんの?これ?という感じです。

しかし恐竜はあがりますよね(^O^)

 

ここからはネタバレ満載でいきますからご注意を‼️

 

前回の続きです。ジェラシック・ワールドに残してきた恐竜達。

島の火山活動が活発になり、恐竜を保護するかしないかの議論が持ち上がる中、ジェラシック・ワールド創立社であるロックウッド財団が密かに恐竜達を捕獲し売り払おうとしていた。

そうとも知らずに恐竜保護目的で送り込まれた前ワールド責任者のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と古代生物研究者のオーウェン(クリス・プラット)とその仲間達はいいように使われた後、見捨てられそうになる。

しかしギリギリ難を逃れて脱出するも、捕まってしまう。

ロックウッド財団創始者のロックウッドも秘密を隠し持っていたが、恐竜の売り払いに関しては無関係だった。欲に目が眩んだ財団の経営者ミルズ(レイフ・スポール)の独断だった。

 

恐竜は、ロックウッドの屋敷に運ばれ、そこでオークションが行われた。

ロックウッドの孫娘メイジーがそれに気付きロックウッドに訴えるもその時には既にロックウッドはミルズ(レイフ・スポール)によって殺害されていた。

メイジーはオーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と一緒にオークションを妨害し、恐竜達を解放しようとする。

屋敷は混乱の中、事故でシアンガスが恐竜達の檻に流れ込む。

助けようとするクレア。しかし街中で恐竜達を解放したらどうなるか?

クレアは断腸の思いで最後の扉を開けないことに決めた。

しかしその時、最後の扉は開いたのである。

 

メイジーが開けたのだ。何故?

実はメイジーはロックウッドの娘のクローンだった。

自分がクローンだと知ったメイジーはクローン技術で生み出された恐竜達を自分と同じだと思っていた。

メイジーにとって恐竜の解放は、自分の解放でもあった。

 

恐竜達は逃げ出した。

さて、これからどの様にこのシリーズの決着を付けるのでしょうか?

なんだかなと思っていると映画はエンドになります。

 

テーマは種の存続。DNA操作に対する警鐘。そして生命は誰が担うのか?

これは一貫して変わりません。

ブレない制作サイドの作り方は好感が持てます。

しかし、その見せ方が段々と持ち札が無くなっていると感じているのは悪食だけでしょうか?

 

種の存続に関しては弱肉強食の恐竜時代を現代に蘇らせて、本来種が持つ弱肉強食をリアルに表現しています。

それはあたかも人間社会における格差社会を象徴する様な弱肉強食。

DNA操作に関しては現代社会の科学技術の発達により遺伝子操作が可能にはなったが、それをどこまで応用していいかの問題提起。

そして生命の担い手としての人間の役割は?という哲学的な話でもあります。

恐竜を蘇らせるという奇想天外な発想が実は夢物語ではなく、現代科学の力では可能になった今、それをどのように活用して行くかが人間に問われている。

そして生み出された生命をどの様に扱っていくのか?

ジェラシックパークシリーズにおけるこのテーマはエンターテイメントという形をとりながらも実は深い命題を掲げています。

映画の意図するテーマは深いなぁと思いつつ、それをエンターテイメントで表現するところがまた映画の面白さでもある。

いいですよね。映画って。

って、真面目に語ることも出来れば、単純に恐竜が現代に蘇ったらそれはあがるなぁと興味もつきません。

その二つの両立が出来るからこの映画は素晴らしい。

しかしシリーズもここまでくるとその表現方法に手詰まり感が出てきています。

今回の作品では、この後どうするの?という疑問が多くなってしまって次回作はどう解決するのだろうという興味を通り越した心配さへする始末。

さてさてこのシリーズ、どの様に終結させるのかお手並み拝見というところですね。