『メイズ・ランナー 最期の迷宮』 迷宮は何処へやら? | 悪食のシネ満漢全席

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ろくに情報知らぬまま、当たり屋みたいに突撃して、 しょーもない感想を言い合って、備忘録代わりに残します。 かなりの無責任、言いたい放題、無礼千万をお許し下さい。

 

悪食  70点
今年  95本目

監督  ウェス・ボール
主演  ディラン・オブライエン
        カヤ・スコデラーリオ
        トーマス・ブロディ・サングスター
        キー・ホン・リー
        ローサ・サラザール
        エイダン・ギレン
        ウォルトン・ゴギンズ
        バリー・ペッパー
        ウィル・ポルター
        デクスター・ダーデン
        パトリシア・クラークソン

メイズ・ランナー三部作の最終章。前の二本を観たんだから観ないとね。
という訳でお台場ユナイテッドシネマへ。

感情結果、最終章はもはやメイズ(迷路)ではありませんね。単なるレジスタンスですね。
面白く無い訳では無いのですが、初心が無くなってるとねぇ。


ここからはネタバレ満載でいきますからご注意を‼️

荒野を走るオフロード車。目指すは輸送列車。
その中にはWCKD(政府側の秘密組織)に捕らえられた仲間ミンホ(キー・ホン・リー)がいた。


WCKDの攻撃ヘリを奪い貨車を強奪するもミンホはいなかった。
ミンホはWCKDが新たに作ったCityにいた。
そこはかつてトーマス(ディラン・オブライエン)達が必死に抜け出してきた迷宮の街だった。


トーマスはミンホを助け出す為にCityに近づく。
そこにはCityに入れない群衆のスラムが出来ていた。
そこでトーマス達はかつて仲間を殺したギャリー(ウィル・ポルター)に出会う。
ギャリーはレジスタンスの一員になってCityと戦っていた。
トーマス達はギャリーの協力を得てCityに潜入する。


そこではかつての仲間(政府側のスパイ)であったテレサ(カヤ・スコデラーリオ)が世界中に蔓延しているウイルスのワクチンを作っていた。


ミンホはその実験台だった。

一作目、二作目であれほど苦労して抜け出した迷宮に三作目では戻るという設定だったから、どんな仕掛けのある迷宮をクリアするのかと楽しみにしていたら、なんと下水道を使って侵入するというメイズ・ランナーという映画は何処に行ってしまったのかというていたらくです。

City内の警備も厳重ですが、テレサを拉致して協力させてミンホを助け出す為に研究所に侵入します。
結構、あっさりと。
しかし警備主任というか秘密警察のボス的なジャンソン(エイダン・ギレン)によって追跡を受けますが、奇跡的な生還を遂げます。



しかしCityを逃げ出す前に仲間のニュート(トーマス・ブロディ・サングスター)は、ウイルスが発症しトーマス(ディラン・オブライエン)に殺されたりとか盛り上がりは作られています。

そこにレジスタンスのリーダー、ローレンス(ウォルトン・ゴギンズ)が自爆テロを行うなど、Cityは壊滅状態に追い込まれます。
トーマス(ディラン・オブライエン)は、ジャンソン(エイダン・ギレン)に撃たれたりもしますが、テレサ(カヤ・スコデラーリオ)に助けられるも彼女は身代わりの様に死んでしまいます。
しかし彼女はトーマスの血液からワクチンを完成させていた。

WCKDから逃れた実験台候補達はトーマス(ディラン・オブライエン)達と共に無人島に逃げ、これからの生活を立て直していく。
トーマスの手にはテレサ(カヤ・スコデラーリオ)が残したワクチンが握られていた。
エンド。

これをメイズ・ランナーとしなければ割と面白い映画なのかもしれません。
しかしこの映画はメイズ・ランナーの最終章であります。
言わばメイズ・ランナーの集大成。
サブタイトルも最後の迷宮。
しかし迷宮は何処にも出てこないのです。
これはどうしたものでしょうか?
訳の分からない状況に放り出され、迷宮を抜けなければ助からないというのが、この映画のキモというか根幹な訳ですよ。
それなのに迷宮なんか出てこなくて、いわゆる最終説明解決映画になっちゃってるんですよ。
じゃあ、あの迷宮はなんだったのか?
あの機械獣は何のためにいたのか?
理由はあったはずなんですが、今回は何も触れず。
迷宮なんかどこ吹く風で、ひたすらストーリーの終結に向けてまっしぐら。

別にいいんですけどね。酷い内容でも無いから。でも、迷宮がないとありきたりの近未来ゾンビ映画。
そう、バイオハザードと変わらない。
いや、あちらの方が意味不明なだけ面白かった。
ミラ・ジョボビッチが野生的に魅力的で強かったし。
残念だなぁ。最終章、楽しみに観に来たのに。
こんな終わり方は納得出来ませんが、これも映画なんですよねぇ。
まあ、続き物で面白い映画はほぼありませんから仕方ないことかも。
その思い込みを早く払拭してくれる映画は出来ないかなぁ。