亡き父がよく言っていた言葉。


『世の中の事には全て理由がある』



例えば


法律のひとつひとつに制定された理由があるし


セスキ炭酸ソーダで油汚れが落ちるのにも理由があるし


仕事が上手くいく、いかないにも理由があるし


普通級、支援級、支援学校と学ぶ場が色々あるのにも理由があるし


ジジイが何度言っても引き出しを開けっ放しにするのにも理由がある



父には『理由を考えろ』とよく言われた。




今日学校まで子を迎えに行ったら、泣きべそで教室から出てきた。

珍しい事だ。


先生に事の経緯を聞き、帰り道では子から話を聞いた。


要領を得ない話から泣いた理由を推測し『◯◯が嫌だった?』と聞くと『違う』と言う。


何度もそれを繰り返した末に『◯◯が悲しかったの?』と聞くと『うん』と言った。


理由を分かって貰えて安心したのか持ち直し、その後習い事に行き、優しい先生と触れ合いニコニコで帰って来た。




正直に言うと『面倒くせえ』と疲れている時や時間がない時は思う。


『うやむやにしたいな』とか『どうにかして誤魔化せないか』と思う時もある。



しかし本当の理由に辿り着けないと更に面倒な事になるだろう。


そして、子には『お母さんは自分の理解者』(お母さんは分かってくれる)と思って欲しい。



故に理由を考える。