本日はお金の話。




私は友人の営む訪問介護事業所を少々手伝っているのだが、介護報酬の仕組みをざっくり説明する(数字は仮、実際は色々ややこしい)



一回訪問介護サービスを利用すると1000円掛かるとする。


介護保険の負担割合は1〜3割と個々により違い、1割なら100円が利用者の自己負担金となり残りは税金から支払われる。


それが事業所の収入となる。



ここで重要なのは『利用する』という部分だ。


『月に10回の利用で』と契約した場合でも、急な予定や入院などで利用0回となった場合は事業所に入るお金は0になる。


利用を想定してヘルパーさんを確保していたとしても0になる。




実は別の友人が昨年秋に就労継続支援B型事業所を立ち上げた。

そちらの場合の報酬も同じ仕組みだそうだ。

利用者さんが利用しなければ報酬は発生しない、という事だ。

ここで問題となっているのが『週に◯回利用』の契約をしたにもかかわらず『気の向いた時にしかこない』利用者さんがいる事だ。

利用者さんが来なければ事業所の収入はゼロ。
そして請負の仕事(内職のようなもの)の納期は当然あるので、それに追われる職員。

事業所の家賃、光熱費、人件費も当然掛かる。

非常に厳しい事業だと思う。



計算ドリル
漢字プリント
九九の暗唱動画
ピアノの鍵盤殴打動画

↑これはB型事業所に体験に来た方の保護者さんが見せてきた物だそうだ。

『こんな能力があります』と言ったところなのだろう。


しかしそんな事より『決められた日にきちんと来て欲しい』が友人の求める事だ。



因みに
計算が出来ても『これを◯個ずつ入れる』の指示が理解出来ない。
漢字は書けるがトイレは自立していない。
『はい』と返事だけして作業はしない。

こんな感じだったらしい。

これは座学のみに執着した結果かと思う。


座学と身辺自立の進め方のバランス。
座学を生活に結びつける事。

幼い頃からの積み重ねがそこにある。