とはいえ・・姓は同じでないと困ることが多すぎる
で、今だ。
私は事実婚という形をとっている。あの面倒な変更手続きは二度としたくない。海外を行き来し、活動をするうえでもう名前の変更は困る。ゼロから組み立てるのはリスクしかない。
現状は選択的夫婦別姓ができない日本だから、オット(未入籍)のご家族のご理解もあってのことだけれども、そのままの名前を使っている。
そうすると、今度は夫婦と認められない問題が出てくる。内縁の・・・というやつだ。
この内縁の・・・っていい響きじゃない。隠れているように見える。ホントにイヤ。
家族と認められないと、家族割もないし、航空会社の特典航空券とかも親族とみなされないから使えなかったりする(改善、ご理解ある会社もある)。
いちいち、認めてもらうために同じ住所であることを証明したりもしている。
名前を変えるよりはマシだが、面倒だ。
実は一番困るのは・・病院だ。
救急搬送されたときに親族と認められないし、身元保証人にもなれない。告知も同席できない。
だいぶゆるくしてくださっている病院もあるけれども、かたくなな病院はたくさんある。
乳がんと診断されて、最初の病院が提携している入院先はかたくなな主義だったので、身元引受・保護者などにオットはサインできなかった。
病院を変えざるを得ないことになる。(病院から交渉してもらったりといういらん作業が発生する)
ずいぶんそんな人多くなってきましたよ、とは転院したあとの病院では言われた。
相続とか借金とか生活保護とかもろもろのものに、婚姻関係は強く作用するから、紙は大事なのはわかる。
でもこの不利益な状態が女性だけにかかるのはどうなんだろうか。
これだけ社会に女性が進出しろ、と言われるときはいわれるけど、不利益あるよ、と言っているのに、ここは男性の姓で、とか意味がわからない。
国連もジェンダーギャップのひとつとして改善を申し入れているのに、誰が止めているのだろうか。
変えたい人は変えていい、でも変えたくない人が選択をできるようにしてほしい、ただそれだけ。
議論が進むことを切に望む。