Wさん『”うんざりなんだ!一緒にいても楽しくない!”と叫ばれたのです。 その後しばらくして音信不通になりました。連絡はいつしか一か月に一回になり、結局、お別れしました。』

 

がんと診断される前に結婚の話をしていたこともあり、実は抗がん剤前にパートナーとの受精卵の凍結をしていた。

相手は自然消滅を狙っていた・・・

 

Wさん『女性としての見た目の変化がきつくて、唯一、彼と会うときが女性としてのプライドを取り戻せる瞬間でした。 だから彼の前で明るくいるために、笑顔を心がけたり、明るい映画みたりしたけれどまったく気分が上がらず、苦しかったです。』

 

最終的にお別れするまでも、徐々に音信不通になっていくのも、もやもや。抗がん剤終了からさらに半年後、別れた方がいいといわれたときも原因や改善点を聞いても答えない。彼的にはこのとき支えてあげられないといったので別れた気分になっていたようなのです。

 

その後、いつのまにか別の人と付き合っていて・・・受精卵凍結もしていたので物事には分別つけねばならないのでパートナーとの話し合いの場を設けると、ちゃんと別れ話を言えなかったのは会いたくなかった。 はっきりいって申し訳ないけど、会うと気持ち悪くなるから、と。』

 

Wさん『胸がないというのが耐えられない、女性として見れない、というのです。

 

凍結している受精卵の画像写真は、それを見ると治療がつらくても頑張ろうと思えた。その経験があるから、受精卵はいのちにしか見えない。でも廃棄しなくてはいけない。申し訳ない。』

 

なんと表現したらよいのかわからないほど、衝撃的な経験。記憶をたどり、次の誰かのためにとこのお話をしてくださったことに敬意しかない。