Wさんのお話をしている。

 

彼女が一番つらかったと話すのはパートナーとの関係と見た目の変化だ。

 

Wさん『私にとって、髪が抜けることが予想以上につらくて髪がものすごい抜ける、コロコロをしているときがむなしくて片胸ないし、まるでアンドロイド。体もうまく動かず、サイボーグにさえ思えてなさけなかった。』

 

Wさん『女性としての魅力がないと感じてないよね?と何度もパートナーに言うことで自分自身も精神的に落ちていって・・・。 パートナーは診断されたときは支えるといってくれて、私よりも泣いていた。抗がん剤の最初のほうはそうでもなかったけれど、しんどい、魅力ない、とネガティブな言葉ばかり言ってしまうのでもっと明るい話をしなよ、とよく言われた。そんな暗い私が自分自身でもどんどんいやになって。』

 

すると、夜に彼と連絡が取れない日が増えてきた。 パートナーが浮気しているのかもと思い込み、そう思う自分をますます嫌になっていった。 抗がん剤が終わった後の初の外食。うれしいはずのその帰りに一つ目の事件が起きた。パートナーからの一言だ。