悩ましいパートナーとの関係

 

AYA世代(40歳未満)の患者さん、Wさんのお話。 36歳、小学校の教員をされています。4年前、32歳の時に右の乳がんと診断を受けた。さかのぼること、乳がんと診断される1年半前。 以前住んでいた関西で受けた検診で初めて要精密検査と言われたところから話が始まる。

 

大丈夫です・・・大丈夫じゃなかった。

 

乳がんと診断される前の1年半前の精密検査。 マンモグラフィでは高濃度乳房で判断がつかず、たぶん大丈夫です。と今後も検診してね、と言われたそうだ。

 

それから1年、地元で働き始めてから受けた健康診断でまた要精密検査との通知。病院でエコーで何かあるね、となったことから、MRI検査。このときはがんの可能性は低いと経過観察となった。

 

その半年後・・・ 冬になっても変わらないしこり。3月に細胞診を受け、小葉がん、と診断が下った。

 

Wさん『乳管がんのようなシコリではなくて、いっぱいある感じ。10センチ×8センチ。ビー玉じゃなくて、ゴムベラのような形でした。』

 

全摘の手術を先行、病理検査の結果、ホルモン陽性、HER2陰性。 抗がん剤6か月のあと、放射線を受けた。

 

Wさん『いわゆるがん家系なので自分もいつかなるんだろうなと思っていた。26歳から2年に一回調べていた。子宮頸がん検診も人間ドックもやっていた。半年、もやもやが続いていたので・・・あ、やっと診断がついた。その後がんで死ぬのかも、とゾっとしたんだけど。知人が治療して寛かいしている様子を見ていたことからなんとか切り替えられました。』

 

告知で落ち込んだのは一瞬だったもののそのあとの方が深く落ち込んだと話す。