【がんサバイバーの就労状況】

 

 ・がんと診断される人の3人に1人が、20歳から64歳までの就労可能年齢でがんを発症していて、がんを治療しながら働いている人は、およそ32.5万人いる。

 

そのうち、8割の人が「がんと診断された後も働きたい」という意向があるという調査結果もある。

 

しかし、体力低下や勤務調整が難しいことなどを理由に依願退職・または解雇された人の割合が3割もいて、これは、10年前と数字が同じ状況だ。

 

現状では、まだまだ支援が十分であるとは言えないという証拠だ。

 

これだけワークライフバランスだとかダイバーシティという言葉が叫ばれるようになった現場でもまだまだその支援というのが十分ではないというのがこうしたデータからも分かる。

 

 解決策のひとつは声をあげる、ことだと思う。

 

 

  『がん=死』の思いこみが苦しい

 

 

『がん=死』という社会の思い込みというのが強いおかげでがん患者の皆さんがちょっと働きづらかったり、会社にいいづらかったりということがあるのではないかなという風に思う。北海道庁がまとめたがん患者さんへのインタビューでも多く寄せられていた。

 

 決めつけ、偏見、無理解、知識のなさ。どれも患者さんを傷つける。

 

 阿久津『(一般的に)ステージ4の方は寝たきりという印象があるということなんですけどそうではありませんよね?』

 

矢嶋先生:『やっぱりも終末期のステージに入っているっていうふうに捉えられるかもしれませんが(転移されていても)症状がないという方もいます。

 

治療しながらもちろん社会に参加し続けることもできるんですよね。ただその治療を受ける際に皆さん、抗がん剤っていうとどうしてもその副作用のイメージ、髪がぬける、吐き気がひどい、そういったイメージを持ちやすいと思うんですが今、治療は多岐にわたっていて、抗がん剤治療したその日に具合が悪いわけじゃないので、何日か後に悪くなったり、あるいは抗がん剤当日はまだ平気なんだけど、副作用を抑えるための抗アレルギー剤をたくさん飲んだりするんですが、それですごく眠気が辛くなってしまって体が怠くて働けない。など人によって、たくさんのバリエーションがある。

 

そういう情報を会社の人と共有して、この日は働けるんだけど、この日が働けないとかやっぱり社会参加し続けたい意志をちゃんと伝えていくっていうことも辛いけども大切だなーっていう風に思って助言させてもらってます。

 

 抗がん剤の激しい副作用で働くのは無理だろうという風にもう最初から言われてしまうとよくないのではないか。治療を受けてみないとこれはわからないんですけど本当に何にもなく髪だけ抜けたけど、大丈夫っていう人いっぱいいるんですよ。

 

一方でやっぱりちょっと大変で休みたいって言う人もいます。それを率直にできる相談環境さえあれば、乗り切れるんじゃないかなって思うんですよね。”がんばれ”じゃなくって、”分かったよ”って言う・・・。受け入れてもらえる社会があるといいなと思います。』

 

 

https://cancergift.co/2024womansday/

 

「がんと向き合う女性のためのメイクセミナー 」概要

 日時:2024年3月6日(水)19:00〜 (1時間)
登壇者:阿久津友紀 氏

受講料:無料 抽選
対象者:がん患者様、がんご経験者様、ご家族
内容: アピアランスケア【Make-up】

 

がんと向き合う女性を応援、を趣旨に、阿久津友紀さんの活動やご自身の体験をお話ししていただきます。

またベアミネラルによる、治療中などの外見の変化によるストレスを減らし、自分らしい日常生活を送ることができるようなティップスや、肌と気持ちに寄り添うメイクテクニックもご紹介します。

 

お申し込みはこちら 2024年2月2日(金)10:00 募集開始 抽選
https://cancergift.co/202403-3/

※2024年2月18日(日)15:00 締切(応募者多数の場合、早く締め切ることがございます)