がんと働くについて考えたイベントについて書き記します。

 

札幌フィメールクリニック矢嶋先生」

『AYA世代だけが増えているわけではなく、がんにかかる方がとにかく増えている。AYA世代と言われているのは15歳から30代いっぱいの方なんですけどもそもそも学業を続けられるのか、あるいは仕事を続けられるのかそして今後のお子さんを持つことができるのか、たくさんのその世代特有の悩みがあると思うんですよね。』

 

それぞれがそれぞれの状況で社会の壁を感じることが非常に多かったと聞く。

 

39歳でり患した恵理さん

『私はやっぱりシングルマザーなので、やはりお金と入院中と治療中の子供のことがすごく不安でした。

 

長男は ADHD 多動性衝動性障害というのを持っております。そういう障害を持っているのでさらに精神的な面でもすごく心配でした。

あとは、お金の面だったんですけども、手術して退院したあと、やっぱりお金の不安とかもあって、1週間で仕事復帰したんですね。時短ではあったんですけれども。(抗がん剤治療をしていたので)インフルエンザが流行りだす頃に何が怖いって、感染症にかかると肺炎などを起こしてしまう危険性があると言われ、その後コロナも流行り始めて結局6か月間仕事お休みしました。

 

私の働いている会社は福利厚生面がしっかりしていて、たまに耳にするような解雇などはなかったのですが、やはり6か月休むと収入はどんどん減っていって最終的には片手ほどのお金しか手元に来なかったんですよね。やっぱりそれでは生活できないという状況だったので、貯金をどんどん切り崩さなくてはいけない状態でした。

 

 仕事と子育ての両立だけでもすごく大変なんですけれども、やっぱり治療をしながら仕事、子育て中にやっぱり介護をしながら治療をされている方もいらっしゃいまして、私は家族のサポートがあったのでまだいい方なんですがそれでもやっぱり大変なんです。』

 

HTB森さやかアナウンサー

『企業に聞きに行っても企業としてもどんな風にサポートしていいのかわからないということだったり、またがんといってもさまざまな種類があったり人によって、症状が異なるのでどんなサポートが必要なのか、多分会社側もよくわかっていない。

 

 なので今恵理さんがお話しいただいたような実際にどんなことで苦しんでいるのかどんなサポートが必要なのかっていうのもお互いにもっともっと話し合っていけたらより良くなっていくのかなと思います。

 

それでもご苦労されてる方がとても多いのが現状ですよね。』

 

阿久津:『恵理さんはどんなサポートがあったらよかったなっていうふうに思いますか。今も必要だと思いますが。』

 

恵理さん:『やっぱりがんって言われるのはシングルマザーの方とか乳がんだけじゃないんですけど、シングルファーザーの方とかいっぱいいらっしゃると思う。

 

 その時に、子供のことを相談できる場所だったりとか、例えば一時的に預かっていただいたりとか、一日じゃなくても数時間とかでも預かっていただけるような場所があったら。すごく寝ることすらができないこともあったんですよね。

 

やっぱりそういうところがあったらちょっと気持ちがラクだったりとか、ちょっと体を休めたりなどできたのかなと思いますね。』