私は本を出版している。

 

https://books.rakuten.co.jp/rb/17278705/

 

この本のタイトルにしたように気になりまくっていることがある。がんと働くことだ。

 

女性が仕事を続けるのも一苦労だが、がんという要因が重なるとさらに困難が増す。

あるメールをきっかけにイベントを行うことにした。

 

『日々テレワークということもあり、会社には伝えていません。というより「言えません」という感じです。

 

私の会社は希望退職を募集しており、ここ2-3年の人事考課が低い順に裏でリストが作成され、部署単位でターゲットが100人規模になっていました。そのリストの中には育休や病欠を取って評価がない、復職明けで評価が一番下からスタートしている女性を何人も見ました。

 

 それを知ってガンになっても会社は休めないし、絶対に言えないと思えてきました。

 今、世間では森(元首相)さんの件でダイバーシティーだのジェンダーだのと言われていますが、子供を産んで休んだことで会社を退職に追い込まれる、病気で退職に追い込まれる、そんな社会ではダイバーシティーやジェンダーだのは程遠いなと。

 

ガンになったから言っているのではなく、生きていくことに気を使う社会ではいけないと思い、思わずメッセージを書きました。』

 

 仕事とがんの問題。ずっと考えてきたこと。私も2か月会社には言えなかった。どうしたらいいのかわからなかったのだ。どこまで仕事をするかも決めてから伝えないとすべてを失いそうな気がしていたから、状況の判断、風向きが大事だった。

 

 私は会社に伝え、今も働けているけれども”隠して働く”、”びっくりして辞める”という方が多くいる。これは考えねばならない。

 

 AYA世代という言葉を皆さんご存知だろうか?40歳未満でがんを患う方は年間2万人ほどいる。

 

白血病、子宮頸がんなど乳がんに限らない。この世代に対する社会的、経済的な支援が非常に乏しいというのが問題になっている。

学生さんであれば学校。その後は、仕事そして、結婚、育児など女性にとっても色々なライフイベント等とちょうど重なる世代ともいえるのでより事態は深刻度を増す。

 

患者メンバーに集結してもらい、足りないものを話そう、ということになった。